店舗や商業施設での買い物中に、滑る、つまずく等による転倒事故が起きています。特に高齢の女性の事故が多く、高齢になるにつれて骨折などの治療期間が1カ月以上のけがとなるケースが目立ちます。
1.店舗における転倒事故の状況
(1)店舗における事故
消費者庁には、店舗・商業施設での消費者の事故情報 が845件寄せられています。そのうち7割以上の602件が、濡れた床や駐車場等での滑り又はつまずきによる転倒事故です。
転倒事故は、床面での滑り事故が最も多く、次いで店舗内床面の段差や凹凸によるつまずき、駐車場の路面の段差や凹凸によるつまずき、床に置かれた商品や荷物用台車等でのつまずきの順になっています。また、店員が回収中のショッピングカートや移動中の荷物用台車に衝突されたことよる転倒事故も起きています。
雨の日の店舗入り口は床が濡れており、滑りやすいです。鮮魚コーナーや冷凍ケース等の周辺なども、床が濡れていることがあるので、気をつけましょう。
買い物中は商品に気を取られがちですが、段差や床に置かれた台車や商品等につまずかないように、足元や周囲に注意を払いましょう。
床が濡れている等、危険だと感じたときは、お店の人に申し出て安全策をとってもらうようにしましょう。
◆国民生活センター
http://www.kokusen.go.jp/mimamori/mj_mailmag/mj-shinsen273.html