「9(きゅう)9(きゅう)」の語呂合わせから、救急医療や救急業務に対する正しい理解と認識を深めることを目的に、昭和57年に厚生労働省によって定められました。
最近では、軽い症状の場合に救急車を呼んだり、なかには救急車をタクシー代わりに呼んだりすることが問題になっています。
緊急ではない場合にも救急車を呼んでしまうと、本当に救急車を必要とする人への到着時間は長くなります。
救急車を呼ぶべきか迷った時は、お住まいの市町村の救急相談窓口へ電話を掛けて相談するか、総務省消防庁が提供している全国版救急受診アプリ(愛称「Q助」)を活用する等の方法で対処できます。
平成28年版消防白書(総務省消防庁)によると、平成27年の救急自動車の出動件数は、前年(598万4,921件)に比べ6万9,894件増加し、605万4,815件となりました。これは、全国で1日平均1万6,589件、約5.2秒に1回の割合で救急隊が出動したことになります。
また、救急自動車により搬送された人は、平成27年は547万8,370人で、このうち、死亡、重症、中等症の傷病者(負傷したり病気にかかったりした人)の割合は全体の50.4%です。一方、軽症の傷病者及びその他(医師の診断がないもの等)の割合は、49.6%となっています。
救急車利用マニュアル(総務省消防庁)
http://www.fdma.go.jp/html/life/kyuukyuusya_manual/pdf/2011/japanese.pdf