男女平等はまた後退 ジェンダーギャップ指数2019で日本は過去最低を更新し121位、G7最低

日本は121位
男女格差の大きさを国別に比較した世界経済フォーラム(WEF)による、「グローバル・ジェンダー・ギャップ指数」2019年版が12月17日に発表された。
日本は、調査対象となった世界153カ国のうち、121位(2018年は110位)。
過去最低の順位だった2017年の114位(同年の調査対象は144カ国)よりさらに下位となった。主要7カ国(G7)で最低だった。 【ハフポスト日本版・泉谷由梨子】

【グラフで分かる】日本の男女格差
https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_5df85196e4b0ae01a1e61c8f?utm_hp_ref=yahoo
ジェンダーギャップ指数は、「男女の格差」だけを扱う
ジェンダー・ギャップ指数は、経済・教育・健康・政治の4分野14項目のデータを元にして、各国の男女の格差を分析した指数。各分野での国の発展レベルを評価したものではなく、純粋に男女の差だけに着目して評価をしていることが、この指数の特徴だ。

4分野の点数は、いくつかの小項目ごとの点数で決まる。小項目を集計する際は、標準偏差の偏りを考慮したウェイトをかけている。 ただし、4分野の点数から算出される総合点は、4分野の平均になっている。スコアは1を男女平等、0を完全不平等とした場合の数値。
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なぜ日本は低い?前年と何が変わった?
日本が例年、低い順位にとどまっている主な理由は、経済と政治の分野のスコアが著しく低く、いずれも100位以下となっているからだ。今年もその傾向は改善されることはなく、経済は115位(2018年は117位)、政治は144位(同125位)となった。

4分野を2018年との比較で見てみると、経済と健康は少しだけ上昇し、政治と教育が下落したという結果になっている。
今年の順位の下降は、教育分野も大きな引き下げ要因となっている。教育は91位(2018年は65位)で、小項目では中等教育への就学率が128位(同1位)まで転落したことが、全体の順位を大きく変動させた。

教育と健康の分野で日本は比較的好成績だが、他の多くの国も高得点を獲得しているため、少し差が開いただけで、スコアが大きく転落することになる。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191217-00010001-huffpost-soci
世界のジェンダー・ギャップの解消、達成は100年後?/世界経済フォーラム(WEF)^
https://jp.weforum.org/press/2019/12/jenda-gyappu-repo-toha12-17-desu