先日、船橋滞在制作を企画してくれたコミュニティアート・ふなばしによる「CCC円卓会議in八街」が、千葉県八街市で開催されたとのことです。
私は残念ながら参加できませんでしたが、スタッフで筑波大の山浦くんによるたいへん示唆に富む内容の詳細な報告が掲載されています(こちら)。
船橋では「雲」の下で演奏した坪井バンドによる演奏も行われたそうです(右の画像は船橋でのもの)。
私も去年、3日ほど滞在しながら気持ちよくこの八街にある特養老人ホームのとてつもなく広い庭でアートを制作させていただきました。
「円卓会議」では、アートが地域に入ることで、「やってはいけないもの」「できないと思っていたこと」が、地域とともに乗り越えることで実現したときの爽快感、達成感などについて話し合われたようで、本当にすばらしいことだと思います。
アートにせよ、地域づくりにせよ、私は最近、その目的は、いわゆる立派な評価を受けることでも、集客でも、経済的な成功でもなく、それに関わる人の心の救済にあるのではないかと強く思うようになりました。
それは何もハッピーなものをつくったりやったりすればいいということではなく、ともに不可能だと思われていたことを乗り越えたり、考えつきもしないことをやりとげることによって、みんなが救われるような気持ちになること、それに尽きるのではないかと思います。
「ともに」というところがポイントで、アートにせよ、街にせよ、自分だけ、自分の店だけが救われてもだめなのだと思います。みんなが幸せになっていかないとだめなのです。それは経験的に言えることですが、きっともっといろいろやっていくと、それについてもうまく語れるようになるかもしれません。
(コメント:門脇篤)