4月に仙台の定禅寺通りで行ったアート・プロジェクト「けやきに花を」や7月に塩竈で行った「もとまちアート海廊」でスタッフとして活動してくれた、いわゆる「まちとアート研究所」スタッフを連れて今月から大崎市でやっている「GOTEN GOTEN 2007 アート湯治祭」の企画「りくとうアートライン・セカンドステージ」を案内してまわりました。
出発が遅かったので、岩出山の「感覚ミュージアム」に着くと、大場順一さんが撤去中(大場作品以外は12月9日まで見られます)。
ものすごい量の藁を会議室に積み上げた作品で、ちょうど今岩出山町内では藁に包まれた「岩出山つと納豆」が店先にぶらさがっており、この地域が藁を抜きには語れない場所であることを通して、ミュージアムを地域のものにしていこうという気持ちがうかがえる作品でした。
有備館前のユービックでの展示や、JR陸羽東線の無人駅に設置された展示、あ・ら・伊達な道の駅のスパイラルでの展示などを見た後、やっと東鳴子へ。すっかりおなかがすいてしまい、千両食堂でイチオシの坦々麺をいただきます。最初食べたあたりにはそうでもないんですが、2回目くらいから、かなりやみつきになります。
ツアー最後は東鳴子の勘七湯別館の「勘七ギャラリー」。ここは長らく使われていなかったのですが、7代目湯守である高橋聖也さんが、「うちを使ってもいいですよ」と提供してくれた場所です。アートを通して、湯治文化やその歴史にふれることのできる、まちとアートの理想的な場と言えるのではないでしょうか。来年以降の展開が楽しみです。
無料休憩室では、今は懐かしいこたつの中で、鬼首小学校の去年の卒業生が卒業制作につくった写真集を見ながら、聖也さんのお話を聞きます。
勘七湯さんでお風呂に入り、すっかりからだもあったまって家路に着きます。
東鳴子から再び47号線を通って仙台へと戻る途上、さきほど見学した「あ・ら・伊達な道の駅」のクリスマス・イルミネーションが輝いているのが目に入りました。数時間前はあんなに混んでいたのに、すっかり人もいなくなって、ほとんど貸切状態です。
こうしてツアーは終了しました。お疲れ様でした。
(門脇篤)