後藤俊幸展@中本誠司現代美術館

仙台市青葉区東勝山にある中本誠司現代美術館での「東北生活文化大学推薦展 後藤俊幸展 “KANON”」のオープニング・パーティに参加してきました。
中本誠司現代美術館は、故中本誠司氏がアトリエに使っていた建物で、氏の死後、その仲間たちがスタッフとなり、展覧会はもちろん、コンサートなどさまざまな企画を行っています。私も個展を開いたことがあります(こちら)。

昨年から、「GOTEN GOTEN アート湯治祭」でも活躍している大場順一さんが、仙台の美術系の講座をもつ大学にはたらきかけ、「推薦展」という学生の発表の場をつくる企画を行っています。
大内館長いわく、「将来の種をまいている」のだそうです。
まさにそのとおりで、街中からもそれほど近いわけでもない、閑静な住宅街ですが、企画があると、おもしろいことを求めてたくさん人がやってきます。

シカゴ・トリビューンのスタッフ・フォトグラファーで、何冊かの写真集を出版している高橋邦典さんもつい先ごろ、ここで個展をやり、今日のオープニングにも顔を出していました。
高橋さんも仙台の出身で、仙台に住む人たちの熱心な活動があって、私も何度か仙台で写真展を目にすることができ、写真集も持っていますが、今日はじめてお会いすることができました。

この中本誠司現代美術館は、そうした仙台の、「アート」という大きなくくりの中で人と人が出会い、ともに喜べる場を地道につくりだしている場所です。気負いもなければ、敷居もなく、あるのはあたたかさとおもしろみ、そして本気です。集まりに行くたびに、こうした場所とかかわっていられて、よかったなぁと思います。
門脇篤