3年くらい前に花巻に行ったときに買った「下ノ畑ニ居リマス 賢治」という札というか、切手をはると出せる木製のカードをつい最近発掘し、やっている塾の壁に何とはなしにかけておいたのですが、盛岡から越して来た子が「あ、それ」とかなつかしげだったり、「あ、知ってる」という子がいたりと、これはもしかしたら東北地方でしか通用しないことなのかもしれませんが、この「下ノ畑ニ居リマス」はもうほとんど故事成語みたいなものなのかもしれません。
そこでこれをもじって、お隣に「ウラノ トイレニ 居リマス コースケ」というのを書いてながめていたところ、ふとこんなことを思いつきました。
商店街の店主や旅館の主人のカラーを反映した、この「下ノ畑」をもじった文章をつくり、板を黒く塗ったものに書いてつるせるものを、商店街や温泉街に配ってつるしてもらう。その主の性格をうまく読み解いていれば、よく知っている人には笑いをさそい、よく知らない人んは、その人を近しく感じる手引きになるような。
昨年、神奈川県川崎市の登戸で行われた「ノボリトアートストリート」で、たいへん好評だったと聞く「フキダシ」に似た発想で、どうかなと思います。特に東北の地ではいいかも。
画像は塾の子どもの顔を思い浮かべながら書いてみたもの。
「駅デ電車ヲ見テ居リマス W」(鉄道マニアのWくん)
「城デ合戦ヲ見テ居リマス S」(歴史戦国マニアのSくん)
「部屋デレゴヲツクッテ見テ居リマス T」(レゴマニアのTくん)
「外で空手ヲシテ見テ居リマス A」(空手を習ってる女の子Aちゃん)
「街デ毛糸ヲ結ンデ見テ居リマス」
(門脇篤)