「レゴ風呂ジェクト」(10) 正念場

最近、この話題にふれるのがゆううつですらあるんじゃないかと思えてきた「レゴ風呂ジェクト」のTくん、Sくん。もう小学校の卒業式も終わり、来月から中学校なので、「卒業記念」として進めてきたということもあるので、「レゴ風呂ジェクト」の一区切りとして、レゴ・ジャパンに手紙と企画書を送ろうという当初の目標は達成させようと、いちおう私の方で企画書の見本のようなものをつくってこの日の打ち合わせにのぞみました。

いっしょに企画書や添付するレターを読み合わせして、おかしな点や何かがないかどうかをチェック。自分たちがレゴのお偉いさんだったら、という想定で読んでいこう、と言うと、「即刻却下します」とかいう反応。
最後に、「もし万が一にもレゴからトラック一杯のレゴが届いたら、ちゃんと作れる?」と確かめると、「え〜、部活あるからな〜」
どうも腹が決まっていないようです。

もしかしたら、私からの「押し付け」になっていたのかもしれません。
「じゃあ、来週までに、書類をつくってレゴに送るという当初の目標を達成するかどうかを決めてこよう。別に送らないでもいいし」
「送るだけ送ったらいいんじゃないですか」
「でも、万が一レゴをくれるって言われても責任もって作れないんなら、送れないよね」
という話になり、すべては来週に持ち越しになりました。もし書類を送る場合には、今の概要だけでなく、どうやってつくるかの寸法を入れた組み立て設計図や、どういうパーツをどれだけ必要なのかといったところまで用意しないといけない、という話をしました。

その後、休み時間になり、Aおいちゃんが貸してくれたレゴをばらまくレゴイスティック・ボーイズ。

またたく間に右のようなレゴをつくってしまいます。後で他の子に見せると「レベルがちがう〜」

レゴ好きと聞いて、レゴを使ったすごいことをしたいんだろうと勝手に「実物大の屋台をレゴでつくる」という企画へと「追い込んで」きてしまったのかもしれないな〜と、これらの「作品」を見ながら思いました。彼らは本当はただこういうのを作りたいだけなのかもしれないのに。
でもまぁ、なんでもこういう煮詰まったタイミングというのはあるものなので、どうなるかは流れしだいということで。
門脇篤