仙台市近郊、中心部から車で20分ほどの場所に「仁田谷地の森」という森があります。仙台市の土地ですが、「せんだい・市民の森を創る会」という任意団体が「人と自然が共生する里山づくり」を目指して、放山保存緑地というらしいのですが、この森の再生活動をここ数年行ってきました。
だんだんと荒れた森の再生活動も一段落し、そろそろ情報発信、交流、支援活動を通して市民参加の森づくりの輪を広げるような活動へと展開するべく、そのきっかけとしてアート・フェスティバルを行うことになりました。
今年はとりあえずの発車ということで、10月18日を中心とした日程で開催。参加アーティストは仙台市在住の3名。大場順一さん、高橋健太郎さん、そして私の3人が作品を展開することになりそうです。
私は最近取り組んでいるプラダンの箱「どこでもアートボックス(Flexible Art Box)」を使った「茶室」をつくろうと思っています。ちょうど会の方たちも茶話会を行う予定だということなので、ちょうどいいと代表の上原さんは言っていますが、いずれにせよメンバーがたくさん集まる今月27日朝の現場でのミーティングですべて決まるとのお話。
私が出しているプランは以下の通り。
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作品概要
プラスティック・ダンボールを箱状にしたものを積み重ねて城や船、牛やみこしなどを各地でつくっています。箱は千葉県船橋市、長野県松本市、宮城県大崎市、北海道岩見沢市などで作られ、着々と増えています。
今回、仁田谷地の森ではこれら各地で作られた箱を使い、また、新たな箱を加えながら、森という環境をいかしてアートな「茶室」をつくりたいと思います。
2畳ほどの中に入れる茶室空間をつくり、森に配置します。にじり口から中へ入ると、壁には切り取られた景観が掛け軸のように見える窓や、季節の花が活けられた床の間、そして空が見られるつくりになっており、訪れた人は自然と人工(アート)との境目に身を置くことで、より自然を深く感じることができるでしょう。
作品制作・展示
制作には2,3日〜1週間程度。10月18日を中心に1週間程度展示し、撤去。
制作には参加することも可能(「箱」の制作、茶室の組み立て)。
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(門脇篤)