今年は充電期間としてお休みだった「GOTEN GOTEN アート湯治祭」ですが、来年へ向けてそろそろ始動です。
今日は東鳴子温泉・旅館大沼へ。東鳴子ゆめ会議理事長の大沼伸治さんとひざをつきあわせてあれこれ打ち合わせ。
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そもそも東鳴子ゆめ会議は2003年に発足したおり、明治43年の大洪水で流されてしまった伊達家の御殿湯を復活させることを目標のひとつにしていました。
が、シンボル的な目標というか、かなり遠い目標として存在しており、今回、これを本当に現実のものとするための5ケ年計画に入る、というのが基本的なスタンスです。
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図は現在、鬼首で「鬼首山学校」の校長をしている大沼幸男さんが、かなり前に御殿湯復活のために描いたもの。すごく具体的です。
この御殿湯復活を中心としたまちのグランドデザインと、そこへいたるストーリーとをつくるのが来年の主なプロジェクトになります。
コンサートやワークショップなどのイベント的なものも適宜同時進行するはずです。
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なんといっても東鳴子は湯治場。お湯が命です。
それぞれの旅館がそれぞれの源泉をもつこの湯治場。
湯治という文化が、現代に生き残っていくということはどういうことなのかを示すものにしたい、と大沼さんは言います。その試行錯誤の連続が、運動体としての東鳴子ゆめ会議であり、「GOTEN GOTEN アート湯治祭」なわけですが、ここらへんで次のレベルへ行くための大きな変化が必要との認識で一致しました。
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お昼に千両食堂でいつもの坦々麺をいただきました。あいもかわらずうまい。千両さんも御殿湯について水を向けると、とうとうと語ってくれました。
帰りになるみストアーさんで昨年生まれた新製品「くろまる」を購入。かなりのヒットだそうです。それもそのはず、本当においしいんです。
このほか、尾形商店さんではこれまで東鳴子になかった地酒を今年は田中酒造さんの協力でつくり、これまたうまいと大好評。売れてます。
潜在力は確実にあります、東鳴子。そして何より、この一帯に入ったとたんに流れるこの時間の違い。癒されます。
ぜひ一度、東鳴子温泉を訪ねてみてください。必ず何かあります。
(門脇篤)
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