震災以来はじめて栗東の地を踏みました。あの地震の時、私はここ滋賀県栗東市にある栗東芸術文化会館さきらアトリウムでこの企画をやっていました。そして再び戻って来ました!
さきらは指定管理者が代わり、震災前後ではまったく変わってしまったのですが、この日はかつてのスタッフの方もかけつけ、ボラコミのみなさんも予算も何もない中で知恵を出し合いながらできることを進めていました。そうした意味では、私にはまた前のさきらに戻って来た、という気がしました。
ボラコミメンバーで「山の動く会」というコメディ時代劇の団員でもある坂田さんが例によって王冠を持参してくださいました。これをかぶるといよいよ「さきらに戻って来た」という感じがします。というのは、昨年冬にボラコミのみなさんと行った「さきらウィンターワンダーランド」では、ここさきらにおとぎの王国をつくり、私が裸の王様として君臨したからです(こちら)。
この日はさきらシンボル広場で夏休み企画としてベトナム人形劇が行われており、いっしょにやらないかとボラコミにも声がけがあり、新しい指定管理者といっしょに行う初めての企画でした。
牛乳パックでつくる風見鶏やボラコミによる屋台「ボラテン」が行われる中、私は「帰って来ました」という報告展示を行いました。というのも、ここさきらで震災の知らせを受け、仙台まで新幹線と自転車で帰る折、たくさんの方に見守ってもらったからです(こちら)。
また例によってプラダンブロックをつくるワークショップを行いました。
仙台の子供に書いてもらった栗東のみなさんへのメッセージを含むプラダンブロックを展示。ここ栗東でつくったものは今後、横浜の新港ピアで行われている「新・港村」の仙台のアートNPO「MMIX Lab」の展示ブースに使われた後、年末には仮設住宅の立つ仙台・長町で行われる「アート・インクルージョン」のクリスマスプロジェクトなどで展示する予定です。
そしてボラコミのみなさんが被災地と自分たちの住むまちとを結ぶ企画として考えた「双子の星プロジェクト」(こちら)がとうとう実行に移されました!
これはオリジナルTシャツを2枚買うと1枚は買った方に、もう1枚は被災された方に私が届けるというものです。この日用意した15組のTシャツは夕方には完売。買えなかった方もいて、今後もうちょっと作るかどうか検討中。
これからお渡しする方をさがしていきます。またどんな方にお渡ししたかの報告も買ってくれた方に行っていきます。
ということで、震災以来の再会と企画。ボラコミのみなさんやかつてのさきらスタッフのみなさんと本当にありがたい時間を過ごすことができました。ありがとうございました。また来ます。
(門脇篤)