5月26日
 上海から成都へ
 成都空港にて中国のチーム4名、および、日本のNGOと合流2名
 成都市内にて、四川大学社会・心理学部の先生方から現地の報告を伺う。
 (成都泊)

成都には日常生活が戻っていました。余震による建物の倒壊が不安だとして、外にテントを張って寝泊まりする人々はたくさんありましたが、交通、ホテル、レストラン、コンビニなど、少なくとも旅行者が利用する部分に関しては不自由はまったく感じられませんでした。
 四川大学の先生によれば、「地震の翌日から現場に入っている。まだ現地にいる人もいる。整理の余裕はないが、人捜し、食料探し、などに携わっている。家族、地域、個人心理の各グループにわかれて活動中。まだ学術的な研究をする段階にはなく、救急救命の段階。日本は災害経験が多いので、日本から多くの智恵を学びたい。歓迎する。皆さんの活動に全面的に協力したい。」とのことでした。
 四川大学の先生方のお話からは、被災範囲があまりに広大であることを改めて認識しました。例えば、四川省は1つの省だけで日本と同じぐらいの広さと人口をもっています。被災地は300kmにわたり、全貌を把握するのは困難でした。いわば、中越地震の被災地が新潟から金沢まで続いているようなものです。従いまして、私たちは、被災地のほんの一部を訪問しただけです。以下の報告でも、この点を特にご注意下さい。
 四川大学の先生方は、今は救援活動を最優先して、学生ともども各地でボランティア活動を展開されています。短期的には、・・・3つのエリアと5つの地域。中期的には、小学校の再建への移行。長期的には、集落支援。
 先生のお話は3時間にも及びました。先生のお話の詳細については、シリーズで書いていきます。