7月20〜21日にかけて、岩手・宮城内陸地震の被災地、宮城県栗原市を訪問しました。前回の訪問は、発災から1週間にあたる6月21〜22日でしたので、ちょうど1ヶ月ぶりの訪問となりました。
まずは、前回お世話になった栗原市社会福祉協議会を訪問し、その後の様子をうかがいました。栗原市では3地区に、全63戸の応急仮設住宅を建設中で、これは希望者全員分にあたるとのこと。伺った週末は、第2次応急仮設住宅入居日で、花山地区の方々の引越し日となっていました。残る第3次応急仮設住宅入居日は7月27、28日を予定。この引越しをもって、避難所も解消される予定です。わずか1ヶ月の間の様々な変化や歩みをうかがい、栗原市の皆様の復興への意欲を感じた思いです。

翌21日は、ひまわりおじさんこと、NPO法人ひまわりの夢企画代表・荒井勣さんが花山地区で開催しておられた「お茶碗プロジェクト」のお手伝いに参加させていただきました。「お茶碗プロジェクト」は、阪神・淡路大震災の際、避難所から自宅に戻る時や仮設住宅に移り住む時に、お茶碗や食器類が割れて使えなくなっていた、あるいは何も持ち出すことができなかったという経験から、避難所から仮設住宅入居や自宅に戻るタイミングを見計らって被災地に食器を贈る活動です。中越地震や中越沖地震の際にも、被災者の方々に大変喜ばれました。
 今回栗原市においては、既に19、20日と栗駒みちのく風土館で実施され、大盛況だったとうかがっています。参加した21日は、時間の都合で、主に開催前の準備を手伝わせていただき、午後1時の開始直後には会場を後にすることとなりましたが、会場には開始前からお越しの方もあり、皆さんが楽しみにされている様子がうかがえました。
このプロジェクトでは、全国から思いのこもった食器をお送りいただき、被災地に届けておられるのですが、お送りいただいた方は、北は北海道から、南は九州に至るそうです。そして、今回寄せられた食器の多くが、神戸と新潟からであったことをうかがい、ここでも被災者から、被災者への思いのリレーが行われていることを感じ、嬉しい気持ちになりました。

今回も短い滞在ではありましたが、地元で頑張っておられる皆さまの姿を拝見できたこと、そしていろいろな方と出会う機会をいただけたことへの感謝の気持ちとともに帰阪しました。