福島県から新潟県(刈羽・小千谷)へ避難された方々を支援します

2011/03/19(土)新潟県刈羽村、小千谷市(地域復興支援員小川さん、市役所谷井市長、塩谷訪問by渥美+矢守)

ご存知のように、地震・津波の被害に加え、原発事故により、福島県内から、すでに多くの方が避難されています。中越地震、中越沖地震以来、NVNADともゆかりの深い新潟県(刈羽村、小千谷市など)にも、3/19現在で7800人余りが避難されました。刈羽村では93人、小千谷市では236人を受け入れています。NVNADでは、刈羽村社協の要請を受けて緊急援助物資購入のために、取り急ぎ、皆さまのお志から送金をさせていただきました。

今後の息の長い支援のための準備と協議のため、渥美&矢守が、3/19が現地を訪問しました。

)刈羽村
・現在、村内の施設4カ所に93人が避難。主に福島県内、浪江町から。これ以外にも個人的に知人や親戚を頼って刈羽村に来ている人もいらっしゃいます。
・6ヶ月の赤ちゃんを連れた家族から90歳を越える高齢者までおられ、今後、避難所の1階は、医療、介護面を強化した福祉(的)避難所として整備する予定とのことです。
・すでに村内から、募金や援助物資が寄せられており、ボランティアも稼働しはじめていましたが、社協職員はてんてこまいの状態で、今後の情勢次第では、物的支援だけでなく、ボラセンのお手伝いや、避難者の方々の相談に乗ったり、高齢者の外出をお手伝いしたりする支援となりそうです。遠路避難された皆さんに、ほんのひとときでもホッとしてもらえるような活動、たとえば、足湯ボラ、肩たたきボラ、お散歩(買物同行)ボラなど、NVNADのコーディネートで実現できればと考えています。
 皆様からのお志は、着の身着のまま刈羽に到着された皆様の下着、マットレスなどの購入に使わせて頂きましたが、とても喜んでいただけました。ありがとうございました。

2)小千谷市
・ニュース等でもよくとりあげられる南相馬市から、すでに200人程度を受け入れています。形式は、「農家民泊」(家庭で受け入れ)、という全国的にも大変ユニークなもので、小千谷市がこれまで、夏休みに子どもたちを受け入れてきた方式を活用しています。期間は、まずは1週間。
・6年前の被災者の方が、今の被災者のみなさんを迎える格好で、きっと通い合うものがあると思いますし、そこから、今後に向けた希望や勇気が生まれてくると信じています。
・ただし、長期戦をにらんで、今後は、民泊だけでなく、体育館等の大規模施設、地域の公民館等の小規模施設、県営や市営住宅の借り上げなど、多面的な受け入れを計画されていいます。
・こちらでも高齢者が非常に多く、刈羽と同様、足湯ボラ、肩たたきボラ、お散歩(買物同行)ボラ、さらには、ペット連れで避難されてきた方への対応など、NVNADが、現地の行政、社協、ボラ団体とともにお手伝いできることも出てくるはずで、事態の推移を見ながら具体的なアクションについて現地と連絡をとっていくことになりました。

3)塩谷
 中越地震で甚大な被害を受け、その後、復興に取り組んでこられました塩谷集落からも3軒のお家が福島県からの避難者の受け入れを表明されました。まだ、入居されておりませんでしたが、3軒のお家を通じ、今後、集落全体としてお付き合いをしていくという方針で話し合われるようです。地震で苦しい思いをしたのはお互いさま。こんな時にこそ、全国の皆様から中越地震の時に助けて頂いた恩返しをしたいとの思いで、ああでもない、こうでもないと議論をされていました。NVNADとしましては、こうした動きにも連動し、皆様から頂きましたお気持ちが福島からの避難者に届くように、お手伝いをさせて頂きたいと思います。