今朝(4月1日)10時過ぎにボランティアバスは西宮に帰ってきました。3月31日(木)の活動内容について、少し詳細にご報告させていただきます。
朝9時前に、宿泊していた久慈市内のホテルをバスで出発し、久慈市内のスーパーに寄って昼食を購入し、野田村役場を目指しました(久慈市内から野田村までは車で約15分程度の距離にあります)。野田村役場に到着後、副村長に少しご挨拶をさせていただいた後、NVNADのボランティアメンバーは、昨夜手作りで作った西宮からの応援メッセージをお菓子につけて、被災されたお宅に一軒一軒渡していきました。
「遠いところからわざわざボランティアに来てくれてありがとう」という言葉をたくさんいただきました。中には、瓦礫の片づけや泥かきなどを手伝ってほしい、という依頼があり、すぐに対応させていただきました。
午前中、新山保育所に行ってきました。
前日夜の八戸の会合の時に話題にあがっていたんですが、野田保育所が今回の津波ですべて流されてしまい(幼児やスタッフは全員無事に避難されてよかったですが)、その保育所に通っていた子どもたちを預かるところとして、新山保育所に決まったそうです。
現在の新山保育所の場所は、以前から児童館として使用していたみたいで、保育所として再スタートするには、備品や遊び用具など何か必要な物資や人材なで、NVNADとして何か支援できることがないか?ということを聞きに伺いました。ただ、3月31日で所長が交替するということもあり、まだ何が必要になるかわからないということでしたので、連絡先だけを伝えて引き上げてきました。また、数日後にこちらからも連絡をとって聞いてみたいと思っています。
このような子どもたちの支援についてもNVNADとしては、検討していきたいと考えています。
昼前には、青森県から支援をされている「津軽衆野田村応援隊」というグループによります炊き出が役場前で行われ、そのお手伝いをさせていただきました。
炊き出しのメニューは、青森県のB級グルメで有名な「黒石の焼きそば(写真を参照下さい)」で、鉄板で焼いたちょっと太めの焼きそばを、だしの入ったおわんに入れて出来上がりです。見た目はおそばという感じでした。
炊き出しの開始とともに、被災された方々の長い行列ができていて、食べられた方の感想は「とても美味しかった」と好評で、あたたかいものを食べることができて、ほっとできる瞬間だったかもしれません。
炊き出し終了後、また西宮からの応援メッセージを各家庭に届ける活動を2チームに分かれて行いました。がれきのお手伝いをさせていただいたチームのメンバーからは、帰るときに「本当にありがとう」と涙を流して喜んで下さったというお話を聞かせてもらい、少しでも被災された方のお役に立てたのかなぁと思います。
野田村では、3月31日現在で避難所が10ケ所あり、約400名近い方が避難生活をされています。また、野田村役場の隣にある体育館には避難物資がいっぱい集められています。これらの物資を配布していくことが今後の課題になりそうでし、避難所以外の被災された各家庭のことも気にかけていく必要があると思います。