5月5日午前8時前、郡山市・ハートネットふくしまさんの事務所を訪問しました。前夜のうちにご挨拶に伺い、翌日の活動に参加させていただく予定でしたが、ゴールデンウィークの渋滞に加え事故渋滞の影響もあり、到着が大幅に遅れてしまい、いきなり5日の活動に参加させていただくことになりました。
事前のやりとりで毎日10ヶ所以上の避難所で炊き出しをされていることをうかがっていましたので、まずは炊き出しのお手伝いをさせていただき、現状把握をしたうえで今後どのようなお手伝いが可能であるかを探るきっかけになればとの思いで参加させていただきました。
午前8時半、福島県伊達市梁川体育館に避難されている方々への昼食の炊き出し班に入り、6名で出発。梁川は郡山の事務所から高速を使い1時間半かかるところにある避難所でした。南相馬市(原発20km圏域警戒区域)から避難されている方が120名ほど入っておられるそうですが、昼食時は不在の方もいらっしゃるため、約100食分のリクエストがありました。今日のメニューは野菜たっぷり鶏肉入りのコンソメスープと前夜から煮込んだふろふき大根。お弁当の支給はありますが、栄養に偏りがあり、野菜が不足がちということで考えられたメニューでした。やはり温かいものは喜ばれるようです。じっくり煮込んだふろふき大根は特に喜んでいただけたように思います。
12時すぎに配膳を終え、昼食を取ったあと現地を出ましたが、帰りは渋滞のため2時間かかりました。持ち帰った鍋や調理器具を洗い、後片付けをした後、事務所で副センター長の中村様に、現状等について色々とうかがうことができました。地震・津波による被害に加え、原発による被害を受けている福島県は、岩手県や宮城県などの被災地とは異なる問題を抱えていることを、具体的にお話をうかがうことにより改めて感じました。事務所内では、ボランティアの方々が夕食の炊き出し分の積み込みや、翌日の食材準備をされていました。
18時、事務所から車で10分強のところにあるテクノアカデミーに避難されている方への夕食用炊き出し班として事務所を出発。こちらには以前はかなりの人数が避難されていたそうですが、現在は8名のみの避難所となっていました。夕食はおにぎりのみ。何種類もの野菜が入った汁物、お豆腐、納豆、デザートにヨーグルトをお持ちしました。同じ県内でも、避難所によって食事の内容にかなりの違いがあることを知り驚きました。
事務所に戻りあと片付けをした後、20時半からスタッフミーティングに参加させていただきました。
ハートネットふくしまさんは、昼食用の炊き出し箇所、夕食用の炊き出し箇所、あるいは担当曜日を決めるなど調整しながら、できるだけ多くの避難所に野菜中心の温かいメニューを届けていらっしゃる様子でした。中には1,300名(当初は2,000名)の避難者が入っておられる場所もあります。スタッフの皆様は早朝から夜遅くまで、本当に大変な作業を連日されていますが、間もなく発災から2ヶ月、いまだ避難所での生活を強いられている被災者の方々にとって、気持ちのこもった食事、温かい食事が添えられることの意味を改めて感じた1日でした。
センター長の吉田様、中村様、スタッフの皆様、お忙しい中迎え入れていただき本当にありがとうございました。今後も何らかのかたちでお手伝いできればと思っています。