ボランティアバスに参加した方の報告が届きました(前半)!

NVNADのボランティアバスで、5月1日〜5月4日の中2日間で岩手県野田村で活動してきました。(2回に分けて報告させていただきます)
5月1日 13時にNVNADの事務所に集合し、荷物や物資をバスに運び込んで、13時半に西宮市役所前で参加者の方々と合流。 NVNADスタッフから挨拶があり、今回のバスの資金を出していただいた西宮市の職員の方からも、「限られた期間ではあるけれども、少しでも気持ちを届ける活動をしてください」と挨拶があった。
全員で20名がバスに乗り込み、14時に西宮市役所を出発。 バス内でスタッフから野田村の状況を聞くなど活動のオリエンテーションを受け、参加者が軽く自己紹介をし」た。
それからSAで休憩をとりながら、18時間後の5月2日朝8時に岩手県野田村の役場前に到着。 役場から海側の家が津波で流されており、ここに家があったんだと想像することができないくらい本当になにもない状態で現実味がなかった。
5月2日 かなりの強風で活動できるかどうかわからなかったので、バス内で一時待機。 9時頃から泥かき組と戸別訪問組に分かれて活動開始。
私は友人と2人ペアで戸別訪問をすることになった。 話をするきっかけにと「エールフロム神戸」という神戸の企業さんから応援物資として預かったお菓子を持たせてもらったが、どうやってお話をすれば良いかわからず、とりあえず任されたエリアを歩いてみた。 強風で出歩く人は少なかったが、歩いている人に挨拶しながら1件ずつ訪問した。
最初の何件かは本当にお菓子を渡すだけで終わってしまったので次から困ったことなどはないか聞いてみることに。 ほとんどの家で「もうひと段落したので大丈夫です」と言われた。 やはり話を聞くのは難しく、少し話しただけで終わってしまうことが多かった。その中でも、「野田保育園が津波で流されてしまったが、子どもは全員 無事だった。今は旧新山保育園だったところともう一つの別の保育園に分かれて通っている」「ボランティアの人がたくさん来てくれるので色んな人に会えて楽 しい」といった話を聞くことができた。 10時半頃、外を歩いているおばあさんKさんに出会う。 話を聞くと、家は残っているけれど浸水してしまって、掃除や片づけがなかなか終わらないということだったので、掃除のお手伝いをしにKさんの家へ。 Kさんの家は大人の腰ほど浸水していたが、玄関が高かったため、床上浸水は30センチほど。床上にどの程度水があがったかで全壊か半壊か判定されるため、半壊にしか判定されず、おりるお金が少ないとのこと。 バス内でのお昼休憩をはさんで、16時までKさんの家でふき掃除のお手伝いをした。 作業しながらだと話もしやすかった。
「津波がきたときは外に出られず、2階に避難していた」「炊き出しや救援物資はすぐ届いたので食べ物には困らなかった」「1階は住める状態ではないので2階で泊まってみたが怖かった」色んな話を聞かせてくださった。 休憩といってお菓子をだしてくださったりもした。 外の窓をふいているときに通りかかったおじさんは家は住めないので避難所にいるとおっしゃっていた。私が「こんなことしかできなくて」というと「でも頭じゃなくて心だもんね」と言ってくださった。 Kさんと3人で一日掃除をしたが、すべては終わらなかった。 まだまだこのような家もたくさんあるのかなと思った。
16時に作業を終え、再びバスに乗って隣の久慈市内のホテルへ。 シャワーを浴びて、18時に明日のごはんの買い出しに行き、18時半に参加者の皆で晩御飯。ご飯を食べながら、今日感じたことを一人ずつ言い合った。