6月6日(月)は朝8時30分に久慈市内の宿泊所をバス2台で出発
して、野田村に向かいました。9時に野田村災害ボランティアセンタ
ーに寄って、本日の作業内容を確認させていただきました。2日目
の作業内容は、野田村にある愛宕神社前の津波で流されたお宅の
ガレキの後片付け作業と、体育館内にある救援物資の仕分け作業
を担当することになりました。またその活動と並行して、昨日の野田中学校の仮設住宅での戸別訪問と足湯体験コーナーを引き続き実施することになりました。
ガレキの後片付けグループは、男性ばかり15名が手を挙げていた
だき、参加してくれました。災害ボランティアセンターの指示に従い、
役場横の資材置き場から、シャベル、一輪車、バケツ、ほうき、など
をみんなで運んで作業現場に向かいました。津波で流れ着いた土
砂や倒木などをシャベルですくってはバケツや一輪車に入れて、
集積場所まで移動するという作業でした。中には、コップや日用品
など生活用品が出てきて、ボランティアさんたちも言葉に詰まる場面が多々あったようです。午前中と午後とで約5時間弱作業をしましたが、終了後にはとてもすっきり片付いていました。
また、体育館での救援物資の仕分け作業には、女性の学生さん
たちが10名ほど参加してくれました。被災者一人ひとりから役場
に入った注文票をもとに、ボランティアさんたちが広い体育館の中
にある救援物資の中から探して、カゴに集めていくといった作業
でした。それを段ボールに詰めていき、後日被災者が役場に取に
来られるそうです。体育館が広くて最初はどこに何があるのかわ
からず、探すのに時間がかかっていたようですが、午後からは場所も把握してきてボランティアさんの活動のペースも上がっていきました。とても地道な活動ですが、被災された方々にはとても大切な活動だと思いました。
そして、昨日に引き続き、野田中学校の仮設住宅では、男女合わ
せて12名ほどが戸別訪問と足湯体験コーナーを実施しました。戸
別訪合問は昨日お留守だったお宅を中心に訪問させていただきま
した。足湯体験コーナーでは、昨日参加して下さった方も何名か来
て下さり、再会を喜ぶと同時に、また、津波被害や生活の話を色々
として下さいました。「避難所に入っている時よりも、仮設住宅に入
った今の方が2年後には出て行かないといけないと考えるととても気が重たい」というような不安を口にされている方もいらっしゃいました。
あくまでも仮設であるので、いずれは出て行かないといけないという現実がそこにはあります。我々のような支援させていただいているボランティアは、その現実を心のどこかに留めながら支援活動を行っていくことが大切だと思いました。
最後になりますが、今回は野田村災害ボランティアセンターの皆
様には多大なご協力をいただきました。心よりお礼申し上げます。
また、被災者への物品としてご提供して下さった「エールフロム
神戸」の皆様、NVNADバスの経費をご負担して下さった西宮市様、
そして、関西学院大学社会学部からボランティアバスを出していた
だき、また、このバス、および、プログラムを企画・調整していただ
いた、打樋(うてび)先生、李先生、関先生には心より感謝申し上
げます。今回参加された一般・学生ボランティアの皆さんも、現地で活動を行うことで何か心に感じるものがあったことだと思います。これからもみなさんのお力をお借りして、被災された方々と心の通じ合う支援活動を継続していきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。