今日(6月14日)は、朝9時半から、野田村仮設住宅集会所で、野田村の保健師さんを中心とした健康相談会が開催されました。集会所を使う初めての行事となりました。たくさんの方々が、入れ替わり立ち替わり参加され、血圧測定を待つ間も、測定が終わってからも、皆さんでテーブルを囲み、お茶を飲みながら、話の途切れることがありませんでした。NVNADスタッフは、UCLAから一時帰国中の佐藤さんと一緒に参加させていただきました。
9時半に行くと、私たちとも顔なじみになっている方々が座っておられ、様々な話に花が咲いていました。顔を見るなり、「この前は、おいしいお好み焼きをありがとうございました」と笑顔で話しかけて下さいました。そこでお聞きした事柄を一部お届けします。
・「塩田君に足湯をしてもらったんだけど、初めてで、嬉しくて、涙が出ました」
・「全部、何もかも流された。でも、そろそろ人生の整理をしようと思っていたから、津波に全部流してもらったと考えるようにしている。50年もの間、大切にしてきた財産・・・そうでも考えないとやってられない」
・「避難所で生活をしている時に上の血圧(正常値:130未満)が180-200になった。薬 を持って逃げられなかった・・・」「補聴器が壊れた」ので、必要な情報が得られなかっ たり、聞き返すことに抵抗があったりした。
・老眼鏡をなくしたので、「回覧板に目を通すことが負担になった」
・義歯が合わなくなって、「避難所にいる時に配給されたパンなどが食べられなかった」
・固定電話が設置されていないので、携帯電話の使用方法を学ぶのだけれど、あるい は、携帯電話を持つ近隣の人に頼るんだけれど「そうするのが不安だしストレスが溜 まる」
参加者は、以前から、健康管理の手帳を持っておられたようですが、流された方も多く、再発行を受けておられました。終了時刻の11時が近づくと、保健師さんから、“ほっと安心手帳”というパンフレットを受け取り、今後、野菜、果物をたくさん食べて、お茶を飲んで、塩分を控え目に過ごして下さいというアナウンスがありました。また、明日は、看護学生が訪問して、ハンドマッサージなどがあること、金曜日には包括支援センターによる“なごみ体操”があることを知らされ、保健師による健康相談は21日火曜日に行うという連絡がありました。
終了後、野田村の保健師さんや、応援に来ておられた久慈市の保健師さん、それにスタッフ(村で養成研修を受けられた方々がボランティアとして参加されていました)の皆さんと一緒にコーヒーを頂いて、解散となりました。