7月3日(日)朝8時30分に久慈市内の宿泊所を出発して、まず国
民宿舎えぼし荘に寄って、救援物資や子どもの遊び用具などを整
理するボランティアさん2名に降りていただき、理事の米山と活動
を行っていただきました。その後バスは、野田中学の仮設住宅に
向かいました。ガレキ処理のボランティアさん2名は理事長渥美の
車で災害ボランティアセンターへと移動し活動に参加していただき
ました。前回(6月5日と6日)の関西学院大学とNVNADが共同で
ボランティアバスを出して訪問した時に、入居者の皆さんと一緒にプランターに植えた、佐用町南光のひまわりがすくすく育っていました。仮設住宅の皆さんも花が咲くのを今から楽しみにされています。
野田中学の仮設住宅では、きょうは足湯と戸別訪問の活動を行い
ました。足湯につきましては、昨日に引き続き集会所の前あたりに、
災害ボランティアセンターからお借りしているテントを建てて、その
中で実施しました。11時過ぎぐらいからポツポツと入居者の方々
が足湯をやりに来てくださいました。
足湯の横の交流スペースでは、お菓子と飲み物を用意させていた
だき、入居者の皆さんと一緒にボランティアが色々とお話を聞かせ
ていただいていました。話の内容は、やはり津波当時の怖かったお話が多かったようです。ボランティアの皆さんも一生懸命、お話に耳を傾けて聴いて下さっていました。
また、野田中学校仮設住宅の戸別訪問の方では、まず6月19日
に能登地震の被災地・輪島の方々が“和みバッグ”(ブログ「野田
村での活動(6月19日)をご参照ください)を配布された際に不在
だったお宅に、お預かりしていた“和みバッグ”を1軒1軒お届けさ
せていただきました。手作りのバッグは、1つ1つ色目や柄が異な
るもので、皆さん真剣な表情で“マイバッグ”を選んでおられました。
すでに、和みバッグをご利用くださっている方の姿も仮設内で見ることができ、輪島の皆様の想いが、能登地震の被災地からのリレーとなって届いていることを嬉しく感じながら拝見していました。今回の配布分を加えると、ちょうど100戸にお届けできたことになります。今回もご不在だった方のお宅には、改めてお届けさせていただきたいと思っています。
和みバッグの他にも、今回は清涼飲料水“熱中対策水”を全戸に
配布させていただきました。この“熱中対策水”は、汗によって失
われる成分の補給に加え、カロリーがゼロというのが特徴です。
糖尿病の方にも飲んでいただけるということで、今回はこの品を
1軒1軒ご家族の人数分お配りしながら、お話をうかがわせてい
ただきました。私達NVNADからのボランティアの顔を覚えて下さ
っている方も多く、再会を喜んでいただくことができました。その一方で、初めてお会いする方の中には、私達ボランティアに涙しながら話をされる方もいらっしゃいました。3ヶ月半が経過し、ようやく生活のリズムを取り戻しつつある方、あるいは慣れない仮設住宅暮らしにストレスを感じておられる方、また、日が経つにつれ悲しみや不安が増しておられる方・・・おひとりおひとりが抱えておられることももちろん異なります。様々な意味において、このような戸別訪問が大切であることを再認識した今回の活動でした。
岩手県野田村での2日間の活動では、仮設の入居者や地元の皆
様をはじめ、イベントのお手伝いに参加して下さった弘前大学や八
戸の南風堂関係のボランティアの皆様など、色々な方々にお会い
することができました。人と人のつながりは本当に大切だと改めて
感じました。これからも兵庫県西宮からボランティアバスを出して
行きたいと思っています。今回色々とお世話になりました自治会
長さんや災害ボランティアセンターの皆様、その他多くの野田村
の皆様に感謝いたします。そして、ボランティアバスの経費をご負担して下さった西宮市様、バスに参加して下さったボランティアの皆様にもお礼申し上げます。ボランティアバスは7月4日(月)朝10時に無事に西宮市役所前に帰ってきました。解散式のあと全員で写真を撮りました。再会を誓って皆さん帰途につきました。