今日の野田村は、かなり蒸し暑い一日でした。今日は、チーム北リアスのメンバーである八戸高専(八戸工業高等専門学校)の河村先生と学生さん2名、南風堂(八戸市)の外舘さんと一緒に、新しくできた仮設住宅に、「和みバッグ」を配らせて頂きました。「和みバッグ」は、2007年の能登半島地震で被害に遭われた石川県輪島市の皆様が1つ1つ手作りで仕上げて下さった和風にバッグです。
まず、下安家地区の方々が入居されているえぼし荘の仮設住宅に行きました。木造の仮設は、湿気がとれないそうで、皆さん、畳を干しておられました。先日、バッグ配布のお知らせのチラシを配っておいたこともあって、待って下さっている方もいらっしゃり、皆さん、笑顔で受け取って下さいました。
その時、地震。津波注意報が発令され、お隣の普代村では沿岸部に避難指示がでました。幸い、野田村では被害がありませんでしたが、仮設の皆さんは不安そうにしておられました。続いて、門前小路の仮設をまわり、午後からは、米田地区と泉沢地区の仮設住宅に行きました。
「和みバッグ」を受け取り、能登半島の方々に感謝の言葉を述べられる方、中に入っている手書きの手紙を見つめられる方、手作りであることに驚かれる方。そこから、あの日のこと、仮設での暮らしのこと、話が広がっていきます。途中、あの日からのことを振り返りながら、写真が見つかって嬉しいと涙される方もいらっしゃいました。今回、一緒に配って頂いた外舘さんは、ずっと写真の洗浄や整理のボランティアをされてきました(現在、丁寧に整理されたたくさんの写真が、役場近くの写真管理室に展示、保管されています)。ボランティアさん達の地道な活動を通じて、たとえ1枚の写真であっても、こんな風に見つけて喜んで下さる方がいらっしゃる。そのことに胸が熱くなりました。
今日、ご不在だった家には、また後日、「和みバッグ」を配らせて頂くことにしています。終了後、避難所にもなった寺院「海蔵院」を訪れて、災害ボランティアセンターに挨拶をして終了となりました。一緒に活動して下さったチーム北リアスの皆様、どうもありがとうございました!
6月下旬から野田村に滞在していたNVNADスタッフは、今日の活動をもって、一旦、野田村を離れます。ただ、これからもNVNADは、チーム北リアスの皆さんと一緒に活動を続けていきます。次にNVNADからスタッフが現地に入るのは、10日後になる予定です。