ボランティアさんたちの声(後半)

7月1日〜4日西宮からのボランティアバスで野田村に行かれたボランティアさんの声(後半)をお伝えします。

○わずかな距離の泥だしにも多くの時間、労力が必要だとわかった。広い地域でこの
作業を行うには、多くのボランティアが必要だと感じた。
○我々がやろうとしている活動と実際の被災地のしてほしいことのギャップを常時意識 する必要があると感じた。午後の活動地区は小集落であるがゆえに、汚泥処理(家の 前の排水溝)ができておらず、下水が使えない状況になっていた。村のメイン地区だ 
 けではなく、そのような地区もサポートを必要としているということは認識すべきだと感 じた。
○戸別訪問を担当したが、飲料水だけだと事務的なやりとりにだけになってしまうが、 能登半島地震の被災地である輪島市からプレゼントされた「和みバッグ」をお配りする のは、仮設の入居者の皆さんと色々とお話をすることができてとてもよかったと思う。
○以前ガレキ処理のお手伝いしたお宅に再訪問させていただいて、2時間ぐらいお話を させてもらった。「こうやってボランティアに来てくださる方たちと交流できるのが私の 中では宝物」だとおっしゃっていたのが印象的でした。お話をすること、お話を聞くこと は本当に大事だと改めて感じました。
○足湯をしながら、色々なお話を聞くことができた。仮設に入って2か月経ったが全然 慣れないこと、避難所の時と仮設とでは異なる悩みがあること、などをおっしゃってい ました。何人かにお話を聞いて、やっぱり個々の悩みが異なることを実感しました。
○仮設と仮設周辺の住民との隔たりがあるのを感じました。仮設周辺の住民も大きな 地震の揺れは感じたものの、津波の被害はまったくなく家も大丈夫である。今後はこ の隔たりも視野に入れて活動を行う必要があると感じた。
○仮設住宅に住んでいる方々は、プライバシーのない避難所の生活から解放されて、 快適な生活を送られていると思い込んでいたが、家族間の問題、住環境の問題、地 域コミュニティの問題など仮設住宅固有の問題をたくさん抱えていることが目に見え て実感できた。大量の人々が早急に取り組むのではなく、長期的に関わり続けて一 つひとつ丁寧に支援していく必要性を感じた。活動に対していつもふりかえりながら被 災者の支援を行う必要がある。
○ゴールデンウィークに来た時に泥のかき出し作業を手伝ったお宅を再訪問した。家の 修理もあとわずかとなり、ほぼ通常の暮らしに戻ったそうです。ただ、話をしていると お父さんがポツリ「もう疲れちゃった」と少し涙ぐまれ、心にぐさっときました。自分は床 が新しくなってる、と復旧を喜んだけど、彼らにはまだまだ終わりのない戦い。ボロボ ロに体も心も疲れているようです。家があるから、修理が出来たからって、よかった、 もう安心、ではないということに気づかされました。