7月28日、29日、野田村総合センターで「野田村復興シャレットワ
ークショップ」が開催されました。シャレットワークショップとは、専
門家や学生が限られた期間(今回は、1泊2日)集まって、集中的
にまちづくり計画を考える手法です(シャレットとは、荷馬車のこと
だそうです。昔、フランスでは、集中して討議・勉強・試験をすると
いう場合、たくさんの資料や生活用品を荷馬車で持ち込んで泊ま
り込んだそうです。このワークショップも泊まり込みで集中して議
論・作業をするのでこのように呼ばれるということです)。今回は、青森(弘前大学、八戸工大、八戸高専)、東京(首都大学東京、工学院大学)、関西(京都大学)の学生ら約50名が集まりました。

学生たちは、5つの班に分かれ、都市計画が専門の先生たちにア
ドバイスを受けながら、野田村の復興について、自由に、そして、
徹底的に議論し、成果をまとめました。2日目となった29日16時か
らは、いよいよ成果の発表。野田村でお世話になっている住民の
方々お二人にも見て頂いて、アドバイスを頂きました。漁業と観光
に目をつけるグループ、村の中心とも言える愛宕神社の参道に工
夫を凝らすグループ、三陸鉄道北リアス線陸中野田駅・道の駅と
役場との間の道をデザインするグループなど、どれも、魅力的な案
が提出されました。

ワークショップの内容は、別途、首都大学東京の研究者らから公
開されるということですので、公開された時点で紹介したいと思い
ます。実は、これだけたくさんの学生さんに、復興を考える場を提
供した自治体はまだ少ないそうです。今後は、住民の皆さんにも
加わって頂いたワークショップを展開していくことによって、野田村
の復興に関する議論が盛り上がり、参考となる意見がたくさん出
てくることが期待されます。NVNADは、今後のワークショップを主
催していく予定のチーム北リアスの一員として、これからも積極
的に参加していく予定です。