水害で死者まで出てしまった新潟県小千谷市に来ました。福島県からの避難者が入っておられる二次避難所にも水が押し寄せ、あと少しで浸水してしまうところだったようです。31日は、ようやく雨も上がり、一息ついた状況でしたが、新潟県小千谷市塩谷集落でも土砂崩れの跡が痛々しく残っていました。

NVNADでは、「被災地のリレー」ということで、新潟県小千谷市、同塩谷集落、刈羽村のご支援をさせて頂いて参りましたが、嬉しい出来事がありました。まず、塩谷分校(塩谷集落で復興に向けて有志が集う会)が、集落の皆様から夏野菜を募り、福島県から避難されている方々に配られました。キュウリ、トマト、ナス、ジャガイモ、夕顔(塩谷では、夏にクジラ汁に入れて食べる習慣があります)、そして、特産のかぐら南蛮(辛いピーマンのような野菜)などがセットにされ、二次避難所となっている企業の寮や雇用促進住宅に配られました。配る際には、小千谷市復興支援員の小川さんにお世話になりました。野菜には、塩谷分校からメッセージがつけられていました(写真参照。是非写真をクリックしてお読みください)。田植えやフラワーロード(塩谷トンネル付近に花を植える行事)ですでに知り合いになっておられる方々も出てきてくださり、交流がさらに深まりました。さらに、今週末行われるフラワーロードの草取り作業へも、参加希望があり、今度は、福島県の皆さんが塩谷集落を訪れるとのことです。

一方、刈羽村の皆さんと、塩谷集落の皆さんは、小千谷市の道の駅にある温泉施設で交流会を開かれました(会費制)。2007年秋、夏の中越沖地震に遭遇し、仮設住宅に入っておられる刈羽村の皆さんを塩谷集落の皆さんが訪問して以来、それぞれの地域の行事に参加したり、個別に訪問し合ったり、そして、1.17KOBEに一緒にお越し下さったりして、交流を深めてこられています。今回もそれぞれの生活について様々な話題がでて、賑やかな交流会となり、あっという間に時間が経ってしまいました。

NVNADでは、皆様からのご支援を、西宮から新潟へ、そして、新潟から福島へとつながる被災地のリレーにも使わせて頂いております。今回は、野菜をセットにして入れる袋代や野菜を運ぶための運搬費などのみの少額でしたが、活用していただきました。