8月最終週の週末に、チーム北リアス現地事務所オープニングイベントと野田村復興イベントがあり、NVNADと大阪大学育友会から2台のバスが野田村に入ることになりましたので、いつものように、スタッフが先に現地に行き、諸々の調整を行いました。現地事務所は、大阪大学すずらん(チーム北リアスの一員です)のメンバーが、宿泊可能の状態にしておいて下さり、阪大生が一人泊まっていました。そこへ、京都大学の教員や卒論生も合流し、一緒にバスを迎えました。バスが西宮・大阪に戻ってからも、スタッフと阪大生1名は、野田村に残り、本日まで様々な活動をしてきています。ブログでは、チーム北リアスオープニングイベント(8月26日)、野田村復興イベント(8月27日・28日)の様子を既に報告していますので、前後の活動の中から、いくつかのトピックを選んで、ご報告いたします。
○8月25日
岩手県遠野市で活動されている神戸の被災地NGO恊働センターのメンバーお二人が、野田村を訪問して下さいました。以前からお願いしていた「まけないぞう」作りを、野田村の仮設住宅にお住まいの皆様に伝えて下さいました。サンプルを見た途端、「かわいい!」と声が上がり、自己紹介もそこそこに早速「まけないぞう」作りが始まりました。あっという間に作り方を覚えた皆さんは、次々とかわいい「まけないぞう」を作っていかれました。「まけないぞう」は、阪神・淡路大震災の被災地から、全国の被災地へと伝えられているものです。「まけないぞう」を作るために被災された皆様が集まられることが、楽しく会話する機会となるところがポイントだと思っています。野田村でも、これを機会に会話の輪がまた少し広がると期待しています。救援活動にお忙しい中、遠くからお越し下さいました被災地NGO恊働センターのお二人に心より感謝申し上げます。ありがとうございました。
○8月30日・31日
現地事務所の整備を本格的に始めました。具体的には、事務用品をカタログで選んで発注したり、久慈市内で購入できるものを選びに行ったりしました。31日には、弘前大学人文学部ボランティアセンターから”定期便“が来て下さいましたので、弘前大学の学生さんや市民の方々に、事務所の土留め、倉庫の整理、そして掃除などを手伝って頂きました。洗濯機を設置したり、ポストを掲げたり、あとは事務用品の到着を待つばかりとなりました。弘前大学人文学部ボランティアセンターの皆様、お手伝いありがとうございました。
31日夜、野田村の洋食屋「みなみ」で素敵な会合が開かれました。野田村には、「コールわさらび」というコーラスグループがあります。今回の津波で、練習場所も伴奏用のピアノもなくされ、現在は、会場を移動しながら、練習を続けておられます。そこで、NVNADでは、先日、野田村を訪問された「レクイエムプロジェクト」の皆さんと協力して、持ち運び可能な電子ピアノを「コールわさらび」の皆さんにプレゼントさせていただきました。
電子ピアノの機種は、伴奏を担当されている方に選んで頂きました。「レクイエムプロジェクト」さんは、水害を受けた兵庫県佐用町でコンサートを開かれた際に、参加者や観客の皆さんに呼びかけて資金を集めて下さいました。NVNADに頂きましたご寄付からも資金を出させていただき、この日、贈呈式を開かせていただきました。「コールわさらび」の会長さんからは、「すぐに対応して頂いて嬉しい。これで練習場所が変わっても、楽器を持って練習できる」とのお言葉を頂き、和やかな場となりました。