現地事務所での活動(9月21日−26日)パート1

野田村に開設されましたチーム北リアス現地事務所では、様々な活動が行われております。NVNADスタッフが参加した最近の活動を紹介します。
9月21日、「結城登美雄さん&宮城県/鳴子の米プロジェクトの皆さんとの交流会」が開催されました。野田中仮設住宅集会所に、民俗研究家として東北各地で食の担い手と地域のあり方について様々な活動を展開され、野田村にもずっと関わってこられました結城登美雄さん、そして、結城さんと一緒に米の作りにくい土地で米作りを通じたまちづくりを展開されてきた「鳴子の米プロジェクト」の皆さんをお迎えしました。チーム北リアスは、現地事務所長の貫牛さんを中心に、企画運営を担当しました。まずは結城さんのユーモアとウィットに富んだお話、続いてプロジェクトの皆さんの活動紹介や鳴子の米の炊き方についての説明がありました。続いて、野田村で調理をお願いしていました米が炊きあがり、野田村特産の豆腐田楽や”八杯汁“を食べながら、交流を深めました。最後に、鳴子の米を頂きました。実は、鳴子の皆さんから10俵ものお米を頂きました。チーム北リアスでは、当日、参加できなかった野田中仮設の方々には、後日配布させていただく予定です。終了後、皆さんを現地事務所にお招きし、チーム北リアスのメンバーと一緒に、地域にあった食のあり方、食品の開発について、結城さん達と歓談しました。お忙しい日程の中、遠く宮城から駆けつけて下さった皆様に感謝申し上げます。

9月25日、見事な秋晴れのもと、「塩の道を歩こう会」が開催されました。地元のNPO法人「野田塩ベコの道」とチーム北リアスが主催し、野田村内外に参加を呼びかけましたところ、八戸、久慈など村外からの参加も含め、約50人近くの参加がありました。野田村の小学生達も元気に参加しました。野田村は古くから、海岸で直煮の塩をつくり、ベコ(牛)の背に乗せて、山中深く、歩いて秋田や盛岡方面に運んできた歴史があり、今でも山には塩の道が残っています。

今回のイベントではその1つ白石峠を越える道の一部約8.4kmをみんなで歩きました。地震と豪雨のため古くからの山道は崩れてしまった部分もあって危険でしたので、舗装された県道を塩の道に沿って歩くことになりました。2時間近く歩いて辿り着いた先、アジアの広場では感謝市が開催されており、参加者にはそば・うどんが無料で振る舞われました。イワナや豆腐田楽など美味しい料理も食べながら、先日頂いた鳴子の米でおにぎりを作ったりして楽しみました。

昼食後、役場前ののんちゃん広場にもどって解散。気持ちの良い汗をかいた一日でした。このイベントは、地震前から春と秋に行われていましたが、昨春は地震のために中止となり、1年ぶりの開催となりました。参加者からは、また今度の春の会に参加したいとの声が早くも出ていました。解散後、チーム北リアスのメンバーは「野田塩ベコの道」および住民の皆さんと反省会を開き、野田村の復興について意見を交わしました。