那智勝浦町へ救援活動に行ってきました。

10月5日(水)夕方5時に阪急西宮北口駅をレンタカーで出発、西宮浜ICから阪神高速湾岸線に乗り、りんくうJCT経由で阪和自動車道→南紀田辺ICで高速を降りました。今回参加してくれたメンバーは大阪大学の学生さん4名とNVNADスタッフ1名の計5名でした。南紀田辺ICまでは車で約2時間程度、そこからは国道42号線をひたすら走ります。白浜を越え、すさみを越え、夜の10時過ぎに宿泊先である串本町に到着しました。串本までは西宮から距離にして約230キロです。そこで1泊して翌6日(木)の朝8時に出発し、9時に那智勝浦町災害ボランティアセンターに到着しました。
串本から那智勝浦までは約40キロ、車で約1時間でした。

まず、氏名と住所と連絡先を用紙に書き、ボランティア受付を済ませました。那智勝浦町災害ボランティアセンターの久保様に、持参した熱中対策水4ケースをお渡ししました。とても喜んで下さいました。そのあと、ワゴン車に乗せていただき、今回の活動先である、井関地区に向かいました。井関地区は近くの那智川が台風12号の豪雨の影響で川が氾濫して多くの民家が床上浸水した場所です。その地域の中にある井関保育所という施設が現地のサテライトとして立ち上がっており、まずそちらへ行き、活動先の指示を担当者から説明していただきました。我々の活動先は、井関サテライトから歩いて約3分程度の民家の泥だし作業と、お風呂場の清掃活動でした。

泥だし作業は、一緒に行った阪大の2名と他のボランティアさんと共同で行いました。具体的な作業内容は、民家の床に流れ込んだ泥をシャベルでかき出す作業でした。床板をはがしたら地面一面に泥が堆積していました。泥の厚さは約15〜20cm、それをシャベルでかき出す作業はホント肉体労働でした。泥はまだ水分をたくさん含んでいるので、とても重たくて、身体にはこたえる作業でした。でも、ボランティアの皆さんは黙々と一所懸命がんばっていました。かき出した泥は一か所に集めて、業者の方がトラックで回収して下さっていました。

一方、お風呂場の掃除組は、阪大の女性陣が担当してくれました。お宅の方に聞くところによると、水かさが首くらいまできたらしいです。それも9月4日の夜中3〜4時頃に突然水かさが上がってきてあっという間だったそうです。このお宅は床下の泥だし作業は一応終わっていて、とりあえずお風呂場の清掃の依頼がありました。最近、水道が出るようになったので、水で洗いながらの作業でした。自宅には住めない状態なので、このお宅の方を含め、那智川流域で今回被災され自宅に住めない約100家族の方々は、那智勝浦町にあるグリーンピア南紀に避難されているそうです。

夕方3時に作業を終了させていただき、井関サテライトに戻って、使用したシャベルや一輪車などを洗って、またワゴン車で那智勝浦町災害ボランティアセンターの本部まで送迎していただきました。6日(木)のボランティア数は約100名、平日はだいたい100名前後だそうです。この週末の3連休にどれだけのボランティアさんが来ていただけるか、災害ボランティアセンターの担当者は心配されていました。家屋内の泥だしや側溝の泥だしなどの作業はまだまだ残されていますので、ボランティアさんが必要な状況だと思います。今回参加して下さった阪大生の皆様、お疲れ様でした。10月末まで災害ボランティアセンターは継続される予定ですので、また日程を調整して行ければと思っています。