11月2日(水)〜5日(土)の日程で、関西学院大学社会学部とNVNADの共同で、ボランティアバスを野田村に運行しました。2日午後2時に西宮市役所前を出発、途中、新潟〜福島へつながっている磐越自動車道が一部通行不可区間があり、国道に降りることがありましたが、翌3日朝8時30分には野田村に無事に到着しました。(NVNADのスタッフは、大阪から夜行バス→仙台から東北新幹線→二戸からレンタカー→野田村に入りました)午前中は、野田村社会福祉協議会で車とテントをお借りし、またチーム北リアス現地事務所に寄って、足湯や炊き出し用の備品をとって、泉沢仮設住宅の談話室周辺で豚汁とおにぎりの炊き出しを、談話室では足湯の準備を行いました。12時30分ごろから豚汁とおにぎりの配布を行いましたが、たくさんの方がお越しくださり、食べ終わって「泉沢で炊き出しははじめてだよ」「とても美味しかった」と何人の方からもうれしい感想をお聞きすることができました。そのあと、西宮からお持ちした高山堂の三笠まんじゅうを持って戸別訪問をさせていただきましたが、三笠まんじゅうはとても美味しいと大人気でした。
また、11時前後には前日にNVNADスタッフがビラを配布していた米田(まいた)仮設住宅にも学生ボランティアが行って、子どもたちとバルーンアートやスライム遊び、鬼ごっこなどをして一緒に遊びました。前回も米田仮設住宅に行った学生ボランティアのことを覚えている子どもたちもいて、その学生ボランティアも自分のことを覚えていてくれてとてもうれしかったようです。子どもたちにとって、大学生のお兄ちゃんやお姉ちゃんたちと遊ぶことは普段はないようだったので、余計に子どもたちも楽しかったのではないかと思います。夕方学生ボランティアが車で帰るとき、子どもたちは名残り惜しそうに車の後を走って追いかけてくれていました。子どもたちにとっても継続した活動の大切さを実感しました。午後4時40分に1日目の活動をすべて終了し、17時前に宿泊場所の国民宿舎えぼし荘に到着し、夕食を食べてから全員で一日のふりかえりを行いました。
翌4日(木)は朝8時30分の国民宿舎えぼし荘のロビーに集合し、2日目の流れの説明と役割担当を決めました。担当は、①国民宿舎えぼし荘の裏にある下安家(しもあっか)の仮設住宅へ戸別訪問にいくグループ、②野田村役場近くのまるきんお菓子店さんの前のスペースで行う足湯&炊き出しのグループ、③野田中仮設と泉沢仮設に、宮城県鳴子と新潟県刈羽村からいただいたお米を配布するグループ、にそれぞれ分かれました。
下安家の仮設住宅では、編み物が大好きなおばあさんとお話をじっくりさせていただき、今度は、毛糸と針を持ってきたら編み物を教えていただけるとのことでした。何か得意の物を我々が教わるということはとても素敵なことだなと思います。次回の訪問が楽しみです。
②まるきんお菓子さんの前では、スペースをお借りして、テントを立てて足湯のブースをつくり、また豚汁と寄せ鍋風のお汁の2種類を作ることにしました。おにぎりも炊飯器で炊いて作りました。1日目は、豚汁づくりに時間がかかりすぎて、泉沢仮設住宅の皆さんに少しお待ちいただく結果となったので、その反省点から、今回は段取りを学生たちが考え、手際よく調理を行い、とてもスムーズに出来上がりました。前日に周辺のご家庭にビラを配っていた効果もあったのか、開始時間の12時前には列が出来ていました。自宅が津波で被害を受けた方も(現在も仮設には入らず自宅を修理などして生活をされています)たくさん来て下さって、中には僕たちのことを覚えて下さっている方もいてとてもうれしかったです。座るスペースも作っていたので、そこで被災された方々と学生ボランティアがお話をさせていただき交流をさせていただくことができました。
「豚汁もおにぎりもとても美味しかった」「このような炊き出しをしてもらったら、普段地元にいてもなかなか会えない人に会えるからうれしい」「関西学院大学やNVNAD、あるいはチーム北リアスのボランティアさんは何回も野田村に来てくれてこのようなことを開催してくれて本当にありがたい」などの感想をお聞きすることができました。2日間という短い時間ではありましたが、今回は、いつもよく行く野田中の仮設住宅ではなく、泉沢や米田(まいた)、下安家(しもあっか)や門前小路の仮設住宅のみなさんとも交流させていただくことができました。これからも定期的に野田村に訪問させていただきたいと思っています。野田村の皆様本当にありがとうございました。テントと車をお貸しいただき、また泉沢仮設の談話室などを借りる手配などで大変お世話になりました野田村社会福祉協議会の職員の皆様、また、快くスペースをお貸しくださったまるきんお菓子店の皆様に、心からお礼申し上げます。ボランティアバスは5日(土)朝10時45分頃に無事に西宮に帰ってきました。