野田村の泉沢仮設住宅では、毎月第2土曜日に「お誕生月交流会」を開いております。この会は、仮設住宅の皆さんから呼びかけがあり、チーム北リアスが協力して行っているものです。1月14日、第3回の交流会が開かれました。午後4時になると、仮設住宅のあちらこちらから、ご高齢の男女、子育て中の親子、年齢でいえば、0歳の赤ちゃんから、80歳を超える方々まで、約20名が集まってこられました。チーム北リアスからは、共同代表の河村先生(八戸高専)とNVNADが参加しました。八戸の方からの差し入れの梅酒、河村先生から、八戸の地酒「陸奥八仙」の初しぼりが振る舞われ、場は一気に盛り上がりました。いつもすばらしい声で歌って下さる男性は、「この日を楽しみにしていた」と、この日も熱唱。民謡に合わせた踊りを披露して下さった女性は、今回、この日に合わせて衣装を準備されて、味わい深い舞を見せて下さいました。お二人はともに80歳を超えておられますが、とてもお元気そうです。この日は、お二人の名前を書いたうちわが作られていて、参加者は、まるでファンクラブのようにそれを手に持って、歌を聴き、踊りを楽しみました。部屋のあちらこちらで、3月11日のこと、昔のこと、これからのこと、様々な会話が始まります。われわれも、退職金で建てたばかりの家が流されたことや、出稼ぎで長く家を空けていたこと、農業再開にかける思い、など、深いお話をたくさん聴かせて頂きました。あっという間に、3時間ほどが過ぎ、参加者のお一人がハーモニカで「蛍の光」を演奏されますと、「今日も楽しかった」「毎週やってくれてもいいぞ」と皆さん笑顔で帰って行かれました。次回は、2月11日。われわれも今から楽しみです。