野田村だより(5月4日〜7日)

ゴールデンウィークの野田村では、アロマのめぐみを楽しむ会、大阪上町台地・屋台村、恒例の泉沢月例誕生会など、様々な催しがあり、住民の皆様が交流する場がありました。NVNADスタッフは、ゴールデンウィーク後半の活動に参加しました。
5月4日午後に、上町台地・屋台村の皆さんが、宮城県七ヶ浜での活動を経て、野田村に到着されました。メンバーは、NVNADがお世話になっております「上町台地からまちを考える会」のメンバー、上町台地はじめ大阪市内各地で様々なまちづくりに携わる社会人、大阪府茨木市にあるコリア国際学園の生徒、先生、学校のある地域の方々、東京の(特)コリアNGOセンターの方など、総勢27名。国民宿舎えぼし荘で開かれた歓迎会で、野田村への想いや活動に参加したきっかけなどを語って下さいました。

大阪の香りと関西弁が飛び交う中、本場コリアのちぢみは、早々に売り切れる勢いでした。大阪のいか焼きにも、「初めて見る」「おいしい」と長い列ができました。ベビーカステラも「初めて」「珍しい」と、たくさんの人に食べて頂きました。休憩にはコーヒー。子どもたちは、目をキラキラさせて射的やわなげに夢中になっていました。会場の活気、子どもたちの笑顔と歓声。心あたたまる場が生まれていました。チーム北リアスからは、現地事務所長、現地事務所員、八戸高専、八戸工業大学、関西学院大学、京都大学、大阪大学の皆さんが参加。盛況のうちに予定の終了時刻となりました。後片付けをして、えぼし荘で反省会を行いました。一人一人が、屋台村を通して野田村の皆様と関わったことについて、自分が気づいたことを活き活きと語られる姿が印象的でした。夜、上町台地の方々は、大阪に向けてバスで出発して行かれました。活動に参加された大阪の高校生をはじめ多くの皆さんはもとより、準備に邁進された上町台地のリーダーの方、現地事務所長、裏方で動かれた皆様、お疲れ様でした。
5月5日は、いよいよ上町台地・屋台村の当日でした。野田村社協、泉沢仮設の皆様からご協力を得て机を借り、会場となる愛宕神社参道広場へ運びました。そして、えぼし荘に行き、上町台地の皆さんと屋台村の様々な道具とともに、再び参道へ。正午の屋台村オープンに向けて、テントや屋台の設置が始まりました。正午、屋台村がいよいよオープン。ちぢみ、いか焼き、ベビーカステラ、韓国コーヒー、キムチ、韓国ノリ、おかし、射的、わなげ、くじ引きなどの屋台に、たくさんの住民の方々が来て下さいました。今回は、50円券が5枚セットで販売され、どれでも一品(一回)でチケット1枚という仕組みで行われ、チケットの売り上げは、すべて野田村に寄付されました。

実は、大阪上町台地・屋台村には、もう1つ遠来のグループがありました。新潟県刈羽村から来られた刈羽村社会福祉協議会会長をはじめ6名の方々です。刈羽村の皆さんは、このブログにも記載して参りましたが、これまで、バスでの訪問、生活支援相談員の訪問、米や手作りの菜箸などのご寄付など何度も野田村に関わって下さっております。今回は、2007年7月16日の中越沖地震から5年を迎える刈羽村で開かれるイベント(7月8日)に、野田村の方々をお招きし、野田村の特産品を販売しながら交流してもらえないかと打診することを目的に来村されました。早速、NVNADスタッフ、現地事務所長の紹介で、漁家、農家にご案内し、皆さんから賛同を得られました。また、上町台地・屋台村にも参加され、早速、「いか焼き」にも注目。上町台地から刈羽村でのイベントへの参加も視野に入ってきたようでした。有意義な交流を進めて下さる刈羽村の皆様に、NVNADからも改めて心から感謝申し上げます。

6日、チーム北リアス現地事務所には、何とも美味しそうな香りが漂いました。ウクライナから京都大学に留学している大学院生が、郷土料理のボルシチを作ってくれていました。昼食時、近くの中学校仮設でお世話になっている方々をお迎えして、皆さんと楽しく頂きました。夕方からは、泉沢仮設で毎月開かれている仮設住宅の皆さんとチーム北リアスとの「誕生月会」が開催されました。第7回となったこの日は、さらに煮込んだボルシチに、ロシアンサラダが加わり、いつもの歌やハーモニカの演奏も出て、和やかに会話が弾みました。
野田村に最初の仮設住宅ができてほぼ1年。チーム北リアスとして活動を始めてほぼ1年。NVNADは、これからも住民の皆様に寄り添い、交流を進め、復興の気運をさらに盛り上げていくお手伝いに工夫を凝らして、活動を継続していきます。