宇治市での活動を報告します(8月21日)。

8月21日(火)、再度宇治市の水害の被災地である炭山地区に、ボランティアの皆さんと一緒に支援活動に行ってきました。朝9時にJR京都駅に集合し、レンタカー2台で宇治市炭山地区を目指しました。今回参加して下さったメンバーは、NVNADの関係者3名の他、名古屋のNPO法人レスキュー・ストック・ヤードや神戸の被災地NGO恊働センターの足湯関係者、その他、関西学院大学・大阪大学・京都大学などの大学生と教員、そして一般参加の社会人の方など合計17名でした。

京都駅をレンタカーで出発し、阪神高速道路から京滋バイパスに入って笠取インターで下車、府道を走って炭山地区に入りました。炭山に到着したのが10時過ぎ、まず渡辺区長様にご挨拶してから地区の集会所に向かいました。集会所が災害ボランティアセンターのサテライト的な役割を担っており、そこで地元の方々から作業するお宅の説明を受け、我々は4つのグループに分かれて作業を行うことになりました。

活動の内容としては、炭山地区は陶芸をされている方が暮しておられる芸術村ですが、その陶芸工場が今回の水害で大きな被害を受けたため、そこの泥だしや水に浸かった陶器の洗浄などのボランティア活動を担当したり、あるいは、民家に流れ込んだ土砂や泥をスコップでかき出す作業や、家の中の清掃活動など、さまざまな活動を行いました。12時になって集会所に集合しお弁当をいただき、また作業の続きを行いました。午後3時前に雷鳴が聞こえてきたので、作業を切り上げることになり、一旦集会所に集合、お借りしていたスコップや一輪車などの洗浄、確認ののち、区長宅前に停めてあった車まで戻りそれぞれ着替えを行ないました。

着替えが終わったころに区長さんの奥様が「スイカを食べて下さい」と、よく冷えたスイカをお持ちくださり、全員で美味しくいただきました。今回は雷鳴により予定していた時間よりは早めに作業が終了となってしまい、ボランティアの多くはやり残した作業に心残りがあったようですが、一旦大雨が降ると道路が通行止めになって、帰れなくなる可能性があったため、仕方ない判断だったように思います。しかし、炭山地区では、土砂や泥が流れ込んだ家屋がまだまだたくさん残っています。水害発生から10日が経過し、地元の方々も連日の大変な作業に、疲労が出ておられる様子です。ボランティアの力はまだまだこれから必要です。

週末にはNPO法人レスキュー・ストック・ヤードさんがバスをチャーターして、名古屋から炭山地区にボランティアを派遣する予定です。我々もその活動に連携できればと思い現在調整しています。宇治市の中心部だけが水害の被害を受けたというような印象が強いですが、炭山地区など山間部の地域も水害で大きな被害を受けており、今現在もボランティアの応援が入っていない現状を、多くの方々に知っていただけたらと思います。今回色々とお世話になった渡辺区長様および奥様をはじめ、我々をあたたかく受入れて下さった炭山地区の皆様に感謝いたします。