宇治市炭山地区で4度目の活動を行いました。週末には、100人〜200人のボランティアさんが活動されていましたが、週明け・平日になるとその数は大幅に減ることが予想されました。また、住民の皆さんの疲れが限度に達しているように思っておりましたので、足湯などほっとする時間・場面が必要かと考えていました。そこで、今回は、足湯が実施されれば足湯を手伝うこと、そうでなければ、残っている作業をすることを目的に現地に行きました。

朝、(特)レスキューストックヤード、京都大学の学生さん、東京大学の学生さん、そして、国際会議で来日されている旧知のアメリカ人Jimさん、NVNADからは理事長の渥美がレンタカーで現場に向かいました。

足湯は、区長が各戸に足湯の日程等を周知してからという意向を持っておられ、今日は実施するとしても試行のみという段階でした。また、足湯をして下さる皆さんが各地区を訪ねて歩かれた上でのご判断から、結局、今日は、実施されませんでした。そこで、災害ボラセンにリクエストを出しておられたTさんの家に行きました。作業内容は、崩れてきた裏山の土砂を土嚢袋に詰めて外に出すというもので、一緒に行った学生さんや、現地で加わってくれた高校生と一緒に作業をしました。土砂が敷地内に入り込み、ようやく重機で出せるところは出したが、一部に人間の手でしか作業のできない部分がありました。すでに泥は固まりつつありましたが、互いに協力しながらテンポ良く片付けていくことができました。実は、Tさんとは、直後の訪問でお目にかかっています。「うちにもお手伝いとか来てくれはるんやろか」と不安そうに尋ねられたことを覚えています。今日、お伺いすると顔を覚えて下さっていて、とても喜んで下さいました。学生さんやJimさんと朗らかに話しておられる姿に、ほっとしました。

今回は、少数のメンバーでしたが、継続して現地に行きながら、様々な人たちと交流させて頂くことが大切だと思います。確かに、現地は、一見、平穏に見えます。しかし、まだまだ災害ボランティアセンターに言ってこられていないような作業もあるでしょうし、そもそも“ニーズ”などという括りでは把握できない事柄も多いと思います。そして何より、声にならないことにどう向き合うかが問われる場面かと思います。これから始まるだろう足湯に期待がかかると思います。NVNADとしましては、こうして様々な皆様にあたたかく連携して頂きながら、お一人お一人の住民の方々に向き合っていきたいと考えております。今後ともご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。