阪神・淡路大震災から18年となりました。あの日のことは、昨日のように思い出されます。そして、この日が近づくと心が騒ぎ出し、涙もろくなります。と同時に、あの日から、西宮で、また、国内外の被災地で、災害に遭われた方々と接して参りましたことを大切に思い返し、さらにしっかりと活動していこうと気持ちを新たにします。
私たちにとって最も大切な日。今年、NVNADのメンバーは、大阪大学、京都大学そして関西学院大学の先生方のお招きでKOBEにお越しになった中越地震、中越沖地震、そして、東日本大震災の被災地の皆様と一緒に過ごさせて頂きました。
1月16日、雪深い小千谷市塩谷と刈羽村の皆様はバスで神戸に到着、岩手県野田村および青森県八戸市、弘前市の皆さんは新幹線で新神戸に到着されました。各大学の先生や学生さんが出迎え、神戸市内のホテルで集合。ロビーでは、「久しぶり」「会えたね」といった会話があちらこちらで始まりました。西宮から塩谷へ、塩谷から刈羽へ、刈羽から野田村へと”被災地のリレー“が着実につながっていると感じる瞬間でした。翌日の交流研究集会を前に、早速、お互いの現状を披露して頂き、また、18年を経たKOBEへのコメントもたくさん頂きました。
翌朝、5時46分には、全員で、東遊園地で黙祷をささげ、KOBEとそれぞれの被災地とを比較した話を聞かせて頂きました。朝食後、西宮に移動し、西宮市民会館の会議室で「1.17被災地交流研究集会」に参加して頂きました(別途報告しています)。午後からは、東遊園地で行われた3.11追悼集会に参加、その後、夕方には、人と防災未来センターを各大学の学生さんらと観覧して頂きました。学生さんとともに、参加者の皆さんの感想を聞かせて頂き、今年の1.17の夜も更けていきました。
KOBEの復興の様子から何かを持ち帰りたいと力説される方、あまりに大きな追悼行事になっていることに対する戸惑いをそっと伝えて下さった方、共に大切な時を過ごすことの意味を語って下さった方、それぞれの”あの日・あの頃“を思い出しながら時には涙を浮かべて語って下さった方々・・・皆さんのお話が深く心に残りました。また、夏頃にもう一度集まろうという話も飛び出して、ますます交流が深まる予感も感じました。ご参加頂きました皆様、どうもありがとうございました。
NVNADでは、皆様のご支援のおかげをもちまして、こうして各地の被災地の皆様との間で関係を深めることができております。ご支援に感謝しつつ、また新しい1年、活動を継続して参りたいと思います。交流の場を準備下さった関西学院大学、京都大学、大阪大学の皆様、どうもありがとうございました。