震災から2年 岩手県野田村を訪問してきました。

3月8日(金)〜12日(火)の日程で、岩手県野田村に行ってきました。今回は関西学院大学(以下、関学)社会学部のバスと2台で訪問してきました。8日(金)午後2時に西宮市役所前を出発し関学に向かい、大学内で関学のバスの参加者と合流し、全体で顔合わせを行いました。その後、2台のバスは西宮インターから名神高速道路に入り、東北を目指しました。今回の参加者は関学生がほとんどで、先生やスタッフを含め全体で33名でした。18時間の長旅を終え、野田村には翌9日(土)朝8時に到着しました。

1日目(9日)の活動は、野田村役場前にある生涯学習センターにて、豚汁の炊き出しや足湯、ハンドマッサージや茶話会などを行いました。また、地元のお母さんがエコたわし(アクリルたわし)を作る体験コーナーを出して下さったり、チーム北リアスの写真班の皆さんが写真の展示などをして下さいました。そして、近くにある門前小路の仮設住宅にも戸別訪問させていただいたり、のんちゃん広場ではプレーパークという子どもの遊び場もやりました。この日はものすごい風が強くて、豚汁を作るのに火がなかなかうまくつかず苦戦しましたが、学生ボランティアさんたちの懸命な努力のおかげで、なんとか開始時間の12時に間に合いました。みなさん豚汁が美味しかったと言って下さり、ホッとしました。夕方、プログラムが終了し、バスで宿泊先の国民宿舎えぼし荘に向かいました。夕食後に全体で1日の活動のふりかえりを6つのグループに分かれて行いました。

翌10日(日)は、朝8時30分にえぼし荘をバスで出発し、野田中学校の仮設住宅に向かいました。2日目の活動は、野田中仮設と泉沢仮設と米田(まいた)仮設にそれぞれ分かれて、豚汁の炊き出しや足湯、ハンドマッサージや茶話会などの活動をさせていただきました。この日も風が強くて、仮設の方が出て来られるかちょっと心配でしたが、思った以上にたくさんの方がお越しくださいました。学生ボランティアとの再会を喜んで下さる方も多く、とてもなごやかな雰囲気で仮設の皆様にもわずかな時間でしたが楽しんでいただけたのではないかなと思います。そして、午後3時からは生涯学習センターにて、1月に西宮に招待した交流事業の報告会をさせていただきました。午後5時過ぎに全体のプログラムが終了し、バスでえぼし荘に向かいました。1日目と同じく、夕食後は6グループに分かれて1日の活動のふりかえりを行いました。

翌11日(月)は午前9時から生涯学習センターにて、今後の活動を考えるためのワークショップを5グループに分かれて実施しました。10時30分にはワークショップを中断して、全員で陸中野田駅に向かい三陸鉄道のこたつ列車に乗りました。貸切でみんなこたつに入りながら持参したお弁当を食べながら、田野畑村までの片道約30〜40分の電車の旅を楽しませていただきました。途中、津波の被害を受けた下安家漁港のあたりを通過した時は、震災当日のことを考えながらなんとも言えない気持ちになりました。三陸鉄道の体験乗車から生涯学習センターにもどり、ワークショップで話し合ったことを、各グループごとに発表していただきました。映画館を野田村に作ってはどうか、料理教室をやってはどうか、野球大会をやってどうか、など色々なアイデアが出ましたので、今後の活動にぜひ参考にさせていただければと思います。

そして、午後2時になって野田村役場前の体育館に全員で移動し、2時30分から行われた2周年の東日本大震災犠牲者追悼式典に参列させていただきました。最初に、大きなスクリーンに東京で行われている政府主催の追悼式典の模様が流れていて、震災が発生した午後2時46分には全員で1分間の黙祷を捧げました。その後、野田村村長をはじめ犠牲者遺族代表の方の挨拶などがありました。それから、献花が始まり、我々も一人ひとりお花をいただき大きな祭壇に献花させていただきました。午後4時前には追悼式典が終了し、我々は西宮に向けての帰路に着きました。震災から2年という大切なその日に野田村に来ることができたことに感謝しつつ、この時に感じたこと、想ったことを大切にしながらこれからも野田村に来させていただければと思います。野田村の皆様、色々とありがとうございました。また、関学の関先生、高原先生、学生の皆さん、ありがとうございました。