3月17日(日)朝9時30分から、西宮市の受託事業の一環として西宮市民会館で「防災講演会&救命講習会」を開催しました。前半は防災講演会ということで、京都大学防災研究所の矢守先生にお越しいただき、南海トラフ大地震などに備えて現在高知県内で取り組まれている避難訓練の事例を紹介していただきました。昭和の南海地震では大きな被害は出なかったが、それに油断することなく、津波に対する十分な防災意識を持つことが大切と話されたあと、実際に四万十町興津地区で行われている取り組みについてご紹介くださいました。興津地区では、避難場所まで歩いて何分かかるかを実際に計ってみるなどの訓練を、一人ひとりを対象とした個別訓練として行っていることや、その様子を小学生がビデオで撮りながら検証していることなど、大変興味深いお話をうかがうことができました。そして、後半の救命講習会では、日本赤十字社兵庫県支部からボランティア指導員の藤原さんにお越しいただき、訓練用のダミー人形を使って心臓マッサージやAEDの使い方を中心にご指導いただき、その後、実際に参加者一人ひとりが交替で練習をさせていただきました。もし人が倒れていて意識や呼吸がなかったら、まず心臓マッサージ(人口呼吸を含む)をして、AEDの使用を適宜行うことが大切であることを教わりました。参加者からは「心臓マッサージの仕方やAEDの使い方がよくわかってとても勉強になった」「救命救急の方法も変化していくので、1度きりではなく、適当な間隔で再受講することが大切だと思った」などの感想をいただきました。いざという時のために、日頃からの訓練や練習がいかに大切かということを改めて感じた講習会でした。指導員の藤原様、ご指導ありがとうございました。