岩手県野田村での被災地交流事業を開催!

9月21日、気持ちよい秋晴れの野田村で「第1回コナモンWORLD選手権」が開催されました。東北からは、野田村、弘前、八戸の3チーム、新潟からは、刈羽村、そして、関西からは、大阪大生を中心とした”関西ユナイテッド“が参加。会場となったチーム北リアス現地事務所前の広場には、野田中学校仮設や泉沢仮設から多くの方々が訪れ、各チームのコナモンを味わってくださいました。気に入った料理があれば、掲示板に貼り出された得点表にシールを貼って”投票“して頂くという仕組みで、各チームが優勝を競いました。しかし、競争というスタイルをとりつつも、行事の根幹は交流です。各チームがこれまでの野田村での活動で知り合いになった住民の皆さまとの再会を喜びつつ、また、チーム間では、自然とコナモンを持ち寄りながら、それぞれの近況について会話が弾みました。

野田チームからは、地元のしいたけをアレンジした料理に獲れたての野菜を添えた一品、弘前チームからは、津軽で食べられてきたという「いがめんち」、八戸チームからは、B級グルメ日本一の「八戸せんべい汁」、刈羽チームからは、この日のために試行錯誤を重ねて編み出した「スマイル焼き」、そして、関西チームからはドロソースたっぷりのお好み焼きが出品されました。どれも本格的な味で、各チームが次々と得票を重ねて行きましたが、最終結果は、刈羽チームの優勝となり、大歓声の中、トロフィーが授与されました。そして、その場で第2回大会を刈羽で開催するとの発表があり、参加者一同、さらなる交流と刈羽村での再会を誓いました。

この行事は、NVNADが、今年の1.17阪神・淡路大震災18年の場にお招きした皆さまから発案されました。1年に1回、KOBEで会うだけでなく、もっと被災地どうしの交流を深めたいという声があがり、それでは、被災と直接関係のない日程で、皆さんが交流を楽しめる場としてコナモン大会を開催しようということになりました。第1回会場となった野田村大会では、野田村で活動を継続しているチーム北リアスの構成団体である弘前、八戸から、そして、NVNADが長くお付き合いをさせて頂く中で野田村にも何度も来て頂いている刈羽村からのエントリーがありました。WORLDと掲げていますので、今後は、日本国内の様々な被災地だけでなく、海外の皆さまにもご参加頂ける大会へと大いに盛り上がっています(実は、9月21日は台湾集集大地震14年の日でした)。NVNADは、この大会を通じて、被災地でリレーをしてきた想いが何度も繰り返して地域間で往還し、リレーを超えた交流へとつながっていくことを願い、支援活動を継続したいと思います。

この行事の趣旨は、被災地間の交流であり、コナモンはそのツールに過ぎない、というのは本当です。だからこそ、NVNADも支援をさせて頂いております。ただ、NVNADは、コナモンの本場に位置すると自負するだけに、今回、密かに優勝を確信しておりました。ところが、野田、八戸、弘前の”これもコナモンだったか・・・“と感じさせる意外な(失礼!)美味、そして、東北の味覚や新潟のストーリー性まで視野に入れた逸品を開発された刈羽の周到な準備の前に、あえなく優勝を譲ることになってしまいました。関西ユナイテッドとして、一緒に頑張ってくれた大阪大学の皆さんと一緒に、第2回刈羽大会では、リベンジを誓っています。
こうして楽しみながら交流を深めることが、それぞれの街のさらなる復興へと進んでいく糧の1つになるものと思い、NVNADでは、さらなる交流活動を推進していきたいと思います。遠路はるばるご参加頂きました刈羽村の皆さま、通い慣れた道とはいえこの日のための逸品を携えて参加してくださった弘前、八戸の皆さま、どうもありがとうございました。そして、最後になりましたが、まだまだ大変な毎日の続く中で、大会を主催し、皆さまをあたたかく迎えてくださった野田村の皆さまに心より感謝申し上げます。どうもありがとうございました。