「小学生のぼうさい探検隊マップコンクール」も今年で第10回を迎えました。これもひとえに日本損害保険協会、朝日新聞、そして、マップづくりに励んで下さっている全国各地の皆さまのおかげだと感謝しております。今年も47都道府県の449地区から、過去最多の2,191枚のマップが寄せられました。年々”進化“、そして、”深化“していくマップは、どれも個性があり、よく考えられた優れたマップばかりで、今年も選考には大いに苦慮しましたが、その中から今年も、文部科学大臣賞、防災担当大臣賞、消防庁長官賞、まちのぼうさいキッズ賞(日本ユネスコ国内委員会会長賞)、未来へのまちづくり賞(朝日新聞社賞)、ぼうさい探検隊賞(日本損害保険協会賞)、そして、わがまち再発見賞(日本災害救援ボランティアネットワーク賞)が選ばれました。また、審査員特別賞も8作品に授与されました。
NVNADからの「わがまち再発見賞」は、「みんなでまなぼうさい和歌山県美浜町中央公民館」の「ひまわり防災探検隊」(3〜6年生、26名)に贈られました。津波被害が想定される地域で、「より高く、よりはやく」逃げることをテーマに、その経路を実際に歩いて通りやすさを確かめたり、途中にある高い建物の高さを測って避難ビルになるか検討したりしています。避難ビルを表現する際に、段ボール紙1枚を1mとして積み上げ、立体的に表現するなど工夫が見られる地図でした。また、一人でも多くの命を守るために、「高台までの安全な逃げ道がいくつもあるとよい」「備蓄食料が2日分では足りない」など、気づいたことをしっかりと提言にまとめている素晴らしいマップになっていました。少し緊張気味で、表彰式に臨んだお子さんに賞状と副賞をお渡ししました。
今回は、第10回記念ということで、NPO法人気象キャスターネットワークの皆さんが、会場で実験授業を展開されました。ペットボトルで雲を作りながら、積乱雲がもたらす雷はどこに避難すれば良いかを学んだり、ドライアイスを使って竜巻をおこしながら、竜巻の怖さや避難場所を学んだりしました。途中、様々な事柄がクイズ形式で提示され、会場は大いに盛り上がりました。
マップコンクールは、これからも続けられます。第10回を契機に、これまでの記録を振り返ったり、今後の新たな展開を検討したりする作業も始まりました。ぼうさい探検隊の発案者でもあるNVNADとしまして、この活動がさらに充実していくよう、これからもさらに尽力していきたいと考えております。