3月7日(金)〜11日(火)の日程で、関西学院大学社会学部とNVNADとのボランティアバス2台で、岩手県野田村に行ってきました。今回参加したメンバーはスタッフ・教員・学生など合わせて28名でした。NVNADのバスは7日15時に西宮市役所前を出発、関西学院大学を経由し社会学部のバスと合流、バス2台で野田村を目指しました。野田村には翌8日午前9時過ぎに到着し、1日目は、野田村役場前にある生涯学習センターおよびのんちゃん広場で、ハンドアロマや茶話会、魚釣りゲームやプレーパークなどを実施しました。また並行して泉沢仮設住宅の談話室でもハンドアロマや茶話会などを開催させていただきました。泉沢仮設の談話室にはたくさんの方が集まってきてくださり、ハンドアロマ参加者の最高齢は92歳の男性でしたが、笑顔で「気持ちいいな〜」と言ってくださったのが印象的でした。
2日目(9日)は、野田中仮設住宅と米田(まいた)仮設住宅との2か所で、ハンドアロマや茶話会、そして、津波で流された写真を持ち主に返却する写真班による写真展示コーナーなどを一緒に開催させていただきました。野田中仮設住宅の集会所にはいつも以上にたくさんの方が来て下さり、中には初めてお会いする方も多くいて、写真を一生懸命探されていたり、学生ボランティアと津波当時のお話などをされていました。また米田仮設住宅では、学生ボランティアが仮設の子どもたちと一緒に、談話室の前に積もっていた雪で滑り台などを作って遊んでいました。
そして3日目(10日)、午前中は、さをり織りを体験させてもらうグループ、農家の草刈りや雪かきをするグループ、下安家(しもあっか)仮設住宅を訪問するグループ、などに分かれて活動しました。昼からは、生涯学習センターに集まり、野田村役場のスタッフから、野田村での学生たちの取り組みや意義などについて、ビデオを見ながら説明をしていただきました。その後、関西学院大学の関先生の進行により参加者全体で今後の活動についてグループで話し合いを行い3日間の活動は終了しました。
野田村では高台移転がこの夏頃にはじまります。仮設住宅の入居者数もだんだん減ってきています。震災から3年が経過し、被災者を取り巻く状況は変わってきています。NVNADとしては、個々人の状況が変わってきている中で、どのような支援、交流、関わり方をしていけばいいのか、チーム北リアスのメンバーと共に、よく検討していかなければいけないと考えています。今回の野田村訪問で大変お世話になりました野田村社会福祉協議会の皆様や、さをり織りを親切丁寧にご指導して下さった皆様、その他多くの村民の皆様にこの場をお借りしてお礼申し上げます。