第2回コナモン選手権大会が新潟県刈羽村で開催されました。

4月20日(日)、晴天に恵まれた新潟県刈羽村で「第2回コナモンWORLD選手権」が開催されました。昨年9月に岩手県野田村で開催された第1回に続き、今回は、刈羽村主催の「桃の花見フェスティバル(第26回)」と併せて開かれました。会場となった刈羽村第2体育館横の広場は、2007年中越沖地震当時、緊急自動車や救援車両でごったがえし、反対側にある農業改善センターは、災害ボランティアセンターとなった場所です。当時、救援に入った私たちNVNADメンバーにとりましては、一際思い出深い場所でした。

第2回は、刈羽村から1チーム、岩手県野田村から2チーム、関西からは2チームのエントリーがありました。前回優勝の刈羽村は、日常食べている味に拘ったという「おここ焼き」(「おここ」は、漬け物でもありますが、刈羽弁では、驚いたときに「じぇじぇじぇ」ではなく、「おここ」「おーっこっこ」と言うそうです)が出品されました。野田村からは、このブログでも紹介してきましたシイタケ農家の小野紀行さんの「のりたけ」を入れたお好み焼き、特産のワカメを小さく入れたお好み焼きが出されました。また、「のりたけ」は、そのままでも販売され、完売でした。関西は、関西学院大学の皆さんが、「おこせん」(お好み焼きをたこせんにはさむ奇抜なアイデア)を出され、NVNADは阪大のみなさんと協力して本場コリアタウンのキムチの入ったお好み焼きと、阪大生のご実家から送っていただいた美味しいうどんを入れたお好み焼きを出しました。

コナモンは、どれも工夫のこもった逸品でした。食べて下さった方々が気に入ったと思われたら、提供しているチームの箱に割り箸を入れるという手法で投票をお願いし、最後に、投入された割り箸の数を競い合いました。1本1本皆さんで数えていった結果、第2回優勝チームは、またまた刈羽村と決まり2連覇となりました。村長からトロフィー、社協会長から賞状が渡され、引き続き、記念品が贈呈されました。
 「コナモンWORLD選手権」は、2013年1月17日にKOBEにお越し頂きました野田村、刈羽村をはじめ各地の皆さんが、交流をさらに深める機会、しかも楽しく肩肘張らない場を創ろうと提案されたことがきっかけで始まりました。

その頃、岩手の皆さまを大阪にお連れしたときに、大阪の皆さんがお好み焼き台を囲んで人情あふれるお付き合いをされている姿に感銘を受けられ、お好み焼き台を入手されたということがありましたので、コナモン大会にしようと話が盛り上がり、各地の独特のコナモンを競い合うことを通じた交流が始まりました。コナモンは、あくまでも交流のためのツールに過ぎないわけですが、妙に?一生懸命にこだわりのメニューを考えて優勝を目指すことになります。その結果、準備段階から、お互いにコミュニケーションをとり(作戦を探り合い?)、当日を一緒に過ごし(戦い?)、そして、終われば勝者を讃えて再会を期すという流れに乗りつつ、いつのまにか各地の被災地から来られた人々の交流が深まっていきます。

刈羽の2連覇を承けて、来年度からは、当分の間、刈羽村での開催を希望する意見が出ています。KOBE→刈羽→野田と繋がってきた被災地のリレーは、今後も、KOBE1.17で、刈羽のコナモン大会で、そして、今も復興に向けて厳しい毎日の続く野田村では様々な活動を通じて、さらに深まっていきます。
 第2回大会の準備を何から何まで引き受けて下さった刈羽村社協の武本会長はじめ皆さま、遠路はるばる野田村から”参戦”して下さった皆さま、そして、関西から若々しい華やかさを届けて下さった関西学院大学、大阪大学の皆さま、どうもありがとうございました。
 NVNADは、今回、岩手県野田村から運ばれる物品の輸送費の一部、野田村2チームの基本的な食材などをご支援させていただきました。また、今回は他の出店の皆さまとのバランスを考慮してコナモンを販売することになりましたが、収益は野田村の被災された方々のために行われる活動に寄付させて頂きました。