6月14日(土)、西宮市市民交流センターにて、「ボランティアリーダー養成講座」の第5回目を開催しました。今回は『防災・リスクコミュニケーション』をテーマに、京都大学防災研究所の矢守克也先生に講義を担当していただきました。滋賀県の幼稚園における緊急地震速報に対する訓練事例や、トルコの市民グループが地震の際の避難行動を促すことを目的に制作した少しブラックジョークを込めた映像、あるいは、岩手県釜石市で実際撮影された津波の映像を用いたクロスロードの紹介、また高知県四万十町と黒潮町で矢守先生が取り組まれている『個別訓練タイムトライアル』の様子など、色々な事例の映像を見ながら紹介がありました。中でも、津波避難を想定した場合、「敵=(津波)を知り、おのれ=(自分の状況)を知る」ことが大切であり、「あきらめ」「油断」「お任せ」という気持ちにならないことが重要なポイントであるという内容が特に印象に残りました。各地で実施されている避難訓練は、どこか他人事のような気になっている部分が多いように思いますが、自分のための避難訓練だという認識を、いかに持っていただけるかを、我々の団体としても今後考えていきたいと思っています。