岩手県野田村に行ってきました。

3月10日(木)〜14日(月)の日程で、関西学院大学社会学部と共同で、岩手県野田村にボランティアバスを運行しました。10日(木)16時に関西学院大学を出発し、翌11日(金)朝9時に野田村に到着しました。今回のボランティアバスは「お礼とこれから」をテーマに、活動を行うこととなりました。到着後は、野田村役場前の生涯学習センターの部屋をお借りし、午前中は「自分自身の震災当時をふりかえると共に、震災から5年を迎えた野田村の現状を知ろう」というテーマで、まち歩きを4グループに分かれて実施しました。昼食をはさんで、まち歩きで知ったことや感じたことなどを、写真なども活用しながらまとめ作業を行いました。

14時に役場前の体育館へ全員移動し、追悼式に参列させていただきました。追悼式では、地震が発生した14時46分に黙祷を捧げ、その後、犠牲者の遺族代表や村長などから弔辞が述べられ、最後に役場関係者や消防団など、参列者全員が順番に献花していきました。我々が野田村に初めて入ったのが2011年3月30日、当時の野田村の様子がつい最近のように思い起こされました。追悼式の終了後は、再度生涯学習センターに移動し、大阪大学や弘前大学主催のセミナーに参加し、チーム北リアスの一員として、この5年間の活動報告をさせていただきました。その後、部屋を移動し、午前中のまち歩きの発表を行い1日目の活動を終了しました。宿舎に到着後は、お風呂や夕食を済ませ、1日の活動をふりかえりました。

翌12日(土)は、まずチーム北リアスの現地事務所に移動し、そこで、仮設住宅を訪問するにあたっての心構えや注意点などを確認し、ハンドアロマの練習会なども行いました。10時前に、野田中仮設住宅と泉沢仮設住宅、そして、地元の農家のお手伝いに行くグループに分かれて活動を開始しました。仮設住宅の集会所をお借りし、たこ焼きやハンドアロマ、茶話会などを通じて仮設住宅の皆さんと交流をさせていただきました。野田村では復興住宅への移転が進んでおり、仮設住宅の入居者数がどんどん少なくなってきています。また、今回は2007年中越沖地震の被災地である新潟県刈羽村からも、刈羽村社会福祉協議会を中心としたボランティアの方々が来られており、この日の午前中は仮設住宅で一緒に交流活動をさせていただきました。夕方4時過ぎには活動を終了し、地元の道の駅に少し寄った後、宿舎に戻り、食後には前日同様ふりかえりの時間をもちました。

現地での活動最終日の13日(日)は、南浜の復興住宅にあるコミュニティセンターを拠点に、たこ焼きやハンドアロマ、茶話会などをチーム北リアスの写真班と共同で実施させていただきました。その他、前日行った農家のお手伝いの続きや、村内にある5カ所の復興住宅に戸別訪問させていただきました。野田村の皆さんには、我々のことを本当にあたたかく迎え入れていただき、これまでの5年間のお礼をお伝えするはずが、反対にお礼を言っていただく場面も多く、感謝の言葉もありません。この5年間継続して活動させていただきましたが、果たしてどれだけ野田村の皆様に役に立ったのか、不安な面も多く残っていますが、多くの方々と交流をさせていただき、つながれたことにお礼申し上げたいと思います。5年が経過したと言っても、被災者の皆様にはそのような区切りはなく、大変な生活はまだまだ続くことと思いますが、我々の出来る範囲の中で、これからも野田村に通い、交流を継続させていただければと思っていますので、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。