5月28日(土)
今回の熊本入りは、NVNADに「被災地に手渡ししてほしい」と寄せられた募金を、直接被災地に届けることも目的だった。また、これまで2回の訪問で気になっている子どもたちの支援についても探ることとした。
・益城町立木山中学校訪問
昼頃熊本駅に着きレンタカーで向かうが、渋滞に会い校長先生との約束の時間を遅らせてもらう。益城町には中学校は2校あるが、そのうち校舎が使えなくなり近隣の小学校で授業をしている木山中学校に募金を手渡す。この募金は西宮市立山口中学校の生徒会が一生懸命集めたもので、同校は東日本大震災の被災地野田村ともNVNADを通じて支援と交流を続けている。
木山中学校は地震で職員室も使えなくなったとのこと。その機材などにも充てたい、ありがたいと募金を受け取ってくださった。267人の同校生徒はその4割が今も避難所から通い、いまだに車中で寝泊まりしている家庭もあるとのこと。給食も始まったがクラブ活動をするには到底足りないということだった。
・益城町総合体育館
震災当初は使えなかった体育館の修理が完了し避難者は廊下から移動されたが、一部はここが良いとのことでまだ廊下に残っておられた。グランドのテントはまだあったが、5月31日に撤去とのことだった。2階のキッズルームは夕方からは学習室になっていて、隣には授乳室もできていた。
・子育て支援団体に募金を渡す
チャリティーコンサートの収益を事務所に持ってこられた西宮の「笑顔をつなごう会」のYさんの募金と、ひょうご子育てコミュニティの募金を、益城町や菊陽町で支援をしている「なないろネットワーク熊本」代表のKさんに募金を渡す。Kさんからはその後、支援イベントで使うスタッフのバンダナや益城町の中学校の給食補助などに使わせてもらうと連絡があった。
5月29日(日)
・西原村親子カフェ
4月末に西原村を訪れたとき、気になっていた親子カフェを訪れた。何度も移転していたが、最初の生涯学習センター2階で実施されていた。現在は同村教育委員会と世界の医療団が運営していて、すっかり整った感じになっていた。担当の熊本の看護師Nさんは「ゆるやかに活動していきたい」と話していた。
・西原村では、南阿蘇村在住だった女性から同村の実情を聞いたり、コンビニで神戸のひまわりおじさんのAさんに出会って情報交換したりした。Aさんはトラックに食器を積んで被災地を回っておられるそうだ。
・益城町保健福祉センター「くまカフェ」
5月7日に来た時につながった熊本学園大学のT准教授が、学生たちと避難所でカフェを始めたと聞き訪れる。週末に開いているというカフェは、避難所になっている同センター2階のテラスで実施10人ほどの学生たちがお茶を飲む避難所の方たちとおしゃべりしているが、まだぎこちない感じだった。子どもたちも来るようになったからとブルーシートを敷いてゲームをしていた。
T先生と子供たちのことを聞いていると、避難所の女性が「子供の遊ぶ場所はないね」と話しかけてきた。次週に実施予定の子どもの遊びの場所については「ここでやればいい」とT先生からカフェでの実施を提案され、避難所受付の担当者に紹介していただき、告知はチラシをFAXすることとなった。