6月4日(土)
3,4日のNVNADの活動のうち「子どもの遊び」を担当し、4日に2か所で実施することになった。あいにくの雨だったが2か所とも子どもたちは思いっきり遊んだ。特に今回は西宮市でプレーパーク(冒険遊び場)を運営する「にしのみや遊び場つくろう会」のプレーリーダー(高2男子)が同行し、被災した子どもたちの気持ちに寄り添う活動となった。
・益城町総合運動公園 遊具広場(午前中)
同避難所では震災前から指定管理者としてかかわっているWMCAが、発災後間もなくテニスコートで「プレイパーク」を実施していた。4月末訪れたときは担当者が「本来のプレーパークかどうかはわからないが」とおっしゃっていたが、中高生ものびのびとバスケットボールやテニスを楽しんでいた。ただ、乳幼児や小学校低学年の遊び場としては担当者も「ちょっと危ないので」とのことで、屋内の遊び場(キッズルーム)しかなった。今は「プレイパークは小学生以上」と表示されていた。そこで乳幼児の外遊びのきっかけになればと実施。あいにくの雨で3人しか来なかったが、5月末までテント生活だったという保護者は楽しく遊ぶ我が子に嬉しそうだった。ただ小学生3年生の男の子はおいてあるお菓子を何気なくとったり、この後もボランティアの学生にまとわりついて彼のポケットをまさぐったりと、ちょっと気になる行動が見られた。
・益城町保健福祉センター(午後)
総合体育館から2キロほど離れた保健福祉センターに行く。シャボン玉遊びの用意を始めるや否や、子どもたちが集まってきた。学生たちや避難所の大人たちも楽しそうに遊ぶこどもたちをニコニコとみている。この大人たちの雰囲気がより子どもをのびのびさせるのだが。そのうち手を洗いに近くの水道栓に行った子どもたちが水遊びをはじめ、水をかけられたプレーリーダーのT君がかけ返し、肌寒い中水の掛け合いが始まる。着替えなどもあり避難所でと少し心配になったが、ここまではじけて遊ぶ子どもたちを見てかなりのストレスを感じた。みていた避難所の女性も「ホントに遊ぶところがない、子どものための場所がない」と言っておられた。ずぶぬれになった子どもたちは階下の受付で「大人にぬらされたから」と言いつけていたが、受付の方も「いいんですよ」と言われた。苦情が出たらと名刺を渡してきたが、カフェのT先生からも大丈夫ですとその後連絡があった。
ここでは地元熊本でプレーパークをしている団体のHさんにも来てもらった。遠くの私たちより地元とのつながりかと思い、熊本学園大学のT先生にも紹介した。子どもたちのためにつながっていただければと思う。
子どもたちのストレスは学校が始まった現在も変わっていないのだろうか。災害が起こるたびに繰り返されているが、大変な中で少しでも子どもたちのことが考えられたらと改めて思った。
≪最後に報告会のご案内≫
6月22日(水)13:30〜15:30、西宮市民会館1階の大会議室101で、熊本地震の活動報告会を、西宮市社会福祉協議会と共同で開催させていただきます。
詳細は、下記のPDFファイルをご覧いただければと思います。
ぜひご参加ください。お待ちしております。