熊本地震・現地報告(仮設団地の視察)

6/24-26日で、仮設住宅の視察と今後の活動に向けての調整のため、益城町にて活動を行いました。
その報告の前に、前回の「ひまわりプロジェクト」の進捗について紹介させていただきます。
ひまわりは苗が出てきており、7センチほどに成長している様子でした。また、NVNADから寄贈させていただいた巻き取りホースも使用していただけているようで、このまま順調にひまわりが成長していくのが楽しみです。
ただ、雑草も生えてきているようで、雑草抜きなどもこまめにする必要があるかもしれません。夏に満開のひまわりが咲くのが待ち遠しいです。

さて、ここから仮設住宅の状況について報告します。
益城町では、仮設住宅の入居募集が現時点で第一次と第二次が行われており、第一次で9カ所、第二次で新たに3カ所の募集があり、計12カ所の仮設が建設される予定です。現時点で入居が始まっている仮設住宅は3カ所で、①赤井仮設団地、②津森仮設団地、③広崎仮設団地である。今回の滞在では、これまで活動を行ってきた木山中学校や総合体育館から南側に位置し、距離的に近い①赤井仮設団地を訪問しました。
今回の訪問では、1)入居者の声と2)集会所の有無を確認しました。

1)入居者の声
赤井仮設団地は、全部で35戸から成り、既に全て入居決定済。しかし、連日の豪雨などの影響もあり、10戸ほどしか入居していない状態でした。その内の一軒のお宅を、見学させていただきました。
その方は、1LDKの仮設住宅に、3人で暮らしているという。仮設住宅自体は、入口や縁側、トイレなどの要所要所に檜が使われており、心地よい香りでリラックスできる作りでした。洗濯機や冷蔵庫などは、ご自身で用意したということだが、トイレットペーパーやキッチンタオル、米などの消耗品は、入居時にもらうことができたということでした。
リビングは畳作りでちゃぶ台があり、網戸にすると涼しい風が吹き抜ける構造となっており、快適な暮らしができるような感じがしました。
ただし、「お隣にお住まいの方はお知り合いでしょうか?」というと、「知り合いではない。」ということだったので、現時点での交流はまだないように見受けられました。今後、自治会などの立ち上がりや、様々なボランティアの活動などを通して、交流が生まれるような工夫の必要性を感じました。

2)集会所の有無
今後、仮設団地で活動を行うにあたって、中心的な活動場所となり得る集会所は、現在建設中であった。車いすの方用のスロープ、キッチンやトイレなどがあることを確認しました。6月末くらいを目安に完成する予定とのことです。
このように、今回訪問した赤井仮設団地では、それぞれの住まいは快適に作られているが、さらに、入居者同士の交流を促進し、コミュニティとしてのつながりを増していくことが、より住み良い環境にするために重要になってくるのではないかと思います。
今後、集会所が完成し、自治会などが立ち上がれば状況も変わってくると思うので、様子を見ながら、臨機応変に支援の活動を展開していきたいです。