熊本地震 活動報告(7月30日)

タイトル:炊き出し おにぎり交流会@安永仮設団地(益城町)

 7月30日、NVNADは、「なんでんかんでんボラセン(後述あり)」の活動として、安永仮設団地の集会所にて、阪神・淡路大震災の被災地である兵庫県西宮市、中越沖地震の被災地である新潟県刈羽村、東日本大震災の被災地である岩手県野田村より、感謝と応援の気持ちを込めた炊き出し交流会を行わせていただきました。
 炊き出しは、各地の食材を使ったメニューで、新潟県刈羽村のお米、岩手県野田村の四作昆布、のだ塩を使ったおにぎりと、同じく岩手県野田村のわかめを使ったわかめスープ、そして兵庫県西宮より和菓子を用意させていただきました。各被災地からの想いが込められた食材をたすきのようにリレーでつなぎ、今回の開催に結びついたことを嬉しく思います。

実施にあたり、岩手県野田村から貫牛さん、三重県からは三重県ボランティア連絡協議会の萩野さんと高校生ボランティア、九州保健福祉大学の加藤先生、熊本大学の八ッ塚先生、大阪大学学生、そして地元益城町の高校生にご参加いただきました。ありがとうございました。
 今回は、安永仮設団地の集会所で行われる初めてのイベントだったということもあってか、予想以上の反響をいただき、一時は集会所に入れないほどの皆様にお集りいただきました。まだ集会所にテーブルが入っていない状態だったので、参加していただいた男性が家からちゃぶ台を持ってきてくださったりと、被災者の方と一緒に場を創り上げることが出来たと感じております。

お話を伺っていると、「住民同士の交流の場が欲しかった」との声が印象に残りました。安永仮設には、元の安永地区以外から入居者がいらっしゃったり、同地区からの入居でもお知り合いでない方が多いそうです。まだ表札もできておらず、どこにだれが入居しているのかわからない状態とのことです。私たちの活動がそういった住民の方々の交流の場としての意味もあったと知り、嬉しく思いました。
 今回の活動を通して、仮設団地における交流会は、今後も継続して行っていきたいと思いました。単発のイベントに終わらずに、イベント以外でも地元の方々とのお付き合いをさせていただきながら、次回開催につなげていければと思います。
 最後に、私たちがこのように現地で活動できているのも、たくさんの方々のご支援があってのことです。皆様の被災地を想う気持ちをお届けするためにも、今後も継続して活動していきたいと想います。

※「なんでんかんでんボラセン」は、発災当初から益城町でお手伝いをさせていただいてまいりました日本災害救援ボランティアネットワーク(NVNAD)が、益城町で活動する拠点として設けたものです。その名のとおり、被災された皆様が必要とされる様々な事柄について、「なんでんかんでん」お手伝いしようという気持ちで活動しています。参加者は、この活動に賛同して下さる有志(個人・団体)で、現在、地元熊本大学、九州保健福祉大学、関西からは大阪大学、関西学院大学の学生さんや教員、そして、西宮を中心とする市民、NVNAD会員のみなさんが中心です。拠点と申しましても、特定の建物や場所を確保しているわけではありません。NVNADスタッフが現地入りする日、その時、その場が拠点です。