熊本地震・現地報告(4月14日〜15日)

熊本地震から一年、NVNADでは、今回特別なイベントは行いませんでした。私自身(理事米山)も、阪神大震災が発災した1月17日は亡くなった友人や知人の命日であって、発災の記念日ではないと思っていますから。ただ1年経った今、熊本の皆さんはどうしていらっしゃるのか、そして今後の課題や支援について探るために益城町を訪ねました。滞在中、マスコミと思われる人たちが至るところにいました。最近は熊本地震のテレビ報道などもめっきり少なくなっていましたが、やはり1年の節目だからということでしょうか。
4月14日(金)は益城町役場子ども未来課、木山中学校、広安西小学校を訪ね、野田村の子どもたちとの交流事業(今年1月)のことや、西宮市立中学校との今後の交流について話しました。

その夜は熊本学園大学ボランティアセンターを訪ねましたが、同大学は昨年福祉避難所だった頃に訪れ、そのコーディネーターは当初出会った学生でした。話をしている20時過ぎにも電話が鳴り、23時頃まで詰めていることもあるとか。センターの一室にはまだ山積みの企業からの支援物資があり「それを早く配らないと」という彼女は疲弊しきっていました。配布先(なるべく取りに来てくれる)を探すことを約束し、昨年からであった近隣の子育て支援団体等に連絡、翌日訪れた益城町立保育所では所長さんが「益城町内の5つの保育所には私から配ります」と仰ってくださいました。この保育所は地震で全壊し、避難所だった総合体育館横の仮設園舎で保育をしていました。
15日のテクノ仮設のおひさまカフェ(熊本学院大学学生運営)では、最近会えていなかった女性(この震災で障害を負った)や、見なし仮設にすむ幼児保護者に会い今後の交流などについて話しました。また、昨年の夏に行った杉堂地区にも出向き、なかなか進まない復興の現状を目の当たりにしました。そのほか西原村の子ども食堂と前述のコーディネーターとを繋ぐことなどをしましたが、震災から「もう一年」とともに「まだ一年か」と思う2日間でした。