九州北部豪雨災害の被災地に行ってきました。

8月18日(金)〜20日(日)九州北部豪雨災害の支援活動に行ってきました。18日(金)大阪南港17時発のフェリーで新門司港まで行き、電車を乗り継いで博多駅でレンタカーを借りて、福岡県朝倉市と大分県日田市を訪問しました。泥かきチームと戸別訪問チームの2チームに分かれて活動を行いました。1日目の泥かきチームは朝倉市災害ボランティアセンターを通じて活動に入り、2日目は、NPO法人日本九援隊の活動に合流させていただきました。(泥かきチームの活動内容は別途ご報告させていただきます)

戸別訪問チームは、1日目は、杷木小学校のグランドに設営された仮設住宅を訪問し、あるご夫婦の荷物の積み下ろし作業をお手伝いさせていただいた後に、ご夫婦から土砂災害直後の自宅の写真を見せていただき当時の凄まじい様子などのお話をお伺いさせていただきました。その後、日田市に移動し、現地に滞在して支援活動をされている被災地NGO恊働センターの頼政代表とお会いし、ご紹介いただいた夜明保育園の園長さんに、間借りして保育活動を行われている大明小学校でお会いさせていただき、被災した保育園の様子や、今後の運営についてお話を伺いました。8月中には修復工事中の保育園に戻れる予定とのことですが、遊具や文具などが流されたり、カビが生えたりして使えない状況にあるとお聞きしました。可能な限り、必要としておられる物を支援したいとの思いで、現在調整を進めているところです。

2日目は、甚大な被害が出た朝倉市の松末地区を見てまわり、そのあと理事の米山と甘木駅で合流し、朝倉母子災害支援センターきずなを訪問しました。このセンターは、旧産婦人科病院を活用し、この災害に関わる女性と子どもたちの心身の健康と生活の回復に少しでも役立ちたいとの目的で運営されています。母子、女性の避難所や相談場所という役割に加え、女性ボランティアの宿泊、拠点としても支援されています。今後の災害時の参考になる取り組みだと感じました。次に、平塚川添遺跡公園という場所で開催された地元グループ主催のプレーパークを見学しました。午後には、今後の活動の候補として考えている場所をまわったのち、泥かきチームが活動している比良松地区にて合流し、博多駅に向かって帰途につきました。

山肌は至る所で崩壊していて、道路もまだ全面開通できていない場所もあり、土砂や流木などが堆積したままの状態のところがたくさん見受けられました。ボランティアでは出来ない部分はやはり行政やライフライン関係の企業が中心に作業を進めていただかなくてはいけないだろうなと思いましたし、まだ土砂が残っている家屋や、仮設住宅での支援、あるいは、被災者がホッとできるような時間や場所の提供などは、これからこそボランティアの出番かなと思いました。NVNADでは引き続き支援活動を継続していきたいと思っています。