2018年3月11日、福島県郡山市にある復興公営住宅東原団地において、「3.11追悼の灯りと茶話会」に参加、お手伝いをさせていただきました。東原団地では、ハートネットふくしまさんが、毎月お楽しみ茶話会を開催、入居者の皆さんが集う機会を提供しておられます。おやきやたこ焼きなど、毎月ハートネットさんが企画、準備したものを皆さんで作り、できあがったものを食べながらのお茶タイム。集会所は話も弾み、笑い声に包まれます。今月のメニューはおまんじゅう。あんこをホットケーキミックスで作った生地で包み、蒸しました。豚の角煮を包んだ角煮まんも作ってみましたが、どちらもなかなかの出来でした。
この日は、JICA二本松の訓練所から海外青年協力隊2017年度4次隊のメンバー7名がボランティアとして参加されました。また、震災直後から何度も来られているボランティアさんも来てくださり、集会所は満員に。一緒におまんじゅうづくりを楽しみ、そのあとは蒸し上がったあたたかいおまんじゅうを食べながら皆さんとの交流を楽しみました。「国から帰村できると言われても、お店や病院、ご近所さん…すべてが戻り、元の生活ができるわけではないからね…。」「最初の頃は震災の話はしたくなかったけれど、年数が経って、伝える気持ちなりました。」「何年にもわたり、支援を続けてくださりありがとうございます。また来てくださいね。」東原団地への訪問も今回で3度目となりますが、顔見知りの方も増え、お話しいただけることも増えてきました。
午後は地震発生時刻の2時46分の黙祷のため、追悼ろうそくを並べました。350個程のろうそくに灯を点し、時報とともに全員で黙祷を捧げました。大震災から7年、おひとりおひとりの思いとともに祈るひとときでした。ハートネットふくしまさんは、阪神淡路大震災が発生した1月17日にも追悼ろうそくを行って、KOBEに思いを寄せてくださっています。5時46分、真冬の早朝ですが、毎年この行事を続けてくださっており、東原団地の入居者の中にも、今年の1月17日にご参加くださった方がいらっしゃいました。「朝3時起きだけど、来年も1月17日に参加しますね」と声をかけていただきました。震災という辛い出来事を通じての出会いではありますが、この繋がりが、復興の一助になればとの思いを改めて感じた今回の訪問でした。