西日本豪雨災害 活動報告(第6報)

7月13日(金)19時、いつもお世話になっています西宮市社協さんからお借りした用具を含め、必要な資材を積んだ車2台で大阪大学を出発。途中のSAで水や食料を買い足しながら倉敷へ向かいました。連日かなりの渋滞が生じている、検問が行われる可能性もある、ということで翌朝は6時にホテルを出発。おかげでスムーズに真備町へ入ることができました。(西宮市社会福祉協議会の皆様、資機材のご支援ありがとうございます)

真備町では、引き続き「歩けばニーズがある」状態で、ひとまず資材をおろして1グループは個人宅のお手伝いに、もう1つのグループは、新たに到着するボランティアを倉敷駅にてピックアップした後、周辺地域(井原市矢掛町など)の状況の把握などに向かいました。真備町では水道管破裂による道路への水漏れが見られ、電気と水道は未だ復旧していませんでした。私たちは、ご家族で片付けをされていたお家で物の運びだしと泥かきをしました。家は2階まで水に浸かったそうで、家具は折り重なって倒れ、本や衣類、畳などはすべて泥水を吸って重く沈んでいました。途中、泥で汚れた写真も洗って乾かしてスキャンするとデジタル化できることをお伝えすると、とても喜んでおられました。そして、お兄さんの誕生日のときの写真や七五三の写真など、ときおり笑顔を見せながら説明してくださり、私たちはそれまでに捨ててしまっていた写真を探す作業も行いました。

途中、新たに2名の学生ボランティアが到着したのですが、そのころには渋滞が生じていて迎えの車は動かず、結局駅から40分歩いて合流を果たしました。外は日差しと土埃、中は湿った空気と暑さに打ちひしがれながらも、お互い無理しないように倒れないようにと声をかけながら作業を進めました。お昼を過ぎ、次第に体力も限界を迎える中、せめて1部屋だけでも座って休憩できる場所を作ろう、ということで一番手前の部屋を水で流し、ブラシをかけ、乾かしました。家主さんのご兄弟やお仕事関係の方など、のべ17名で1日作業してまだ1軒終わらず…正直、本当に途方に暮れてしまいます。しかし、わずかながらも確実に進んでいます。思い出の写真や懐かしいおもちゃが出てくると笑顔が咲きます。笑い声が聞こえます。全国各地から様々な方が応援に来られています。早朝、真備に入った時から比べると午後には仮設トイレがいたるところに目に付くようになりました。私たちはこれからも、被災された方々に寄り添いながらお手伝いさせていただければと思います。今日も活動は続きます。