西日本豪雨災害 活動報告(第19報)

8月17日(金)(活動1日目)
朝6時過ぎに三重県を萩野監事と息子さんが車にて出発し、大阪府吹田の千里にてスタッフ1名が合流し、岡山県真備町を目指しました。中国自動車道と山陽自動車道を経由して玉島インターで下車し10時50分に真備町に到着しました。まず、これまで何回か作業をさせていただいたお宅を訪問し、トイレの便器や壁板をはがす作業のお手伝いをさせていただきました。広島の呉で災害ボランティア作業に参加していた静岡大学の学生も途中から合流して、4名で活動の続きを行いました。壁板をバールと金槌を使ってはがす作業は結構大変でしたが、夕方までには目標のところまで無事に終えることができました。
16時30分頃に現地を発ち、倉敷市災害ボランティアセンターに立ち寄り、派遣で15日から入っておられる西宮市社会福祉協議会の職員にお会いして、ボランティア参加人数や活動内容などについて情報をお聞きしました。その後、宿舎(金光教)に向かい、夕食を済ませてから少しふりかえりを行いました。

8月18日(土)(活動2日目)
朝8時過ぎに宿舎を出発し、9時30分に倉敷市災害ボランティアセンターに到着。本日は2つのグループにわかれて活動しました。1グループは災害ボランティアセンターを通じて活動に参加しました。本部の体育館でボランティア受付を済ませ、5名1組のチームに割り振りされ、オリエンテーションを受けてからバスに乗り込みました。まず川辺サテライトへバスで送迎され、そこで作業するお宅のマッチングを受けるといった流れでした。もう1グループは、これまで西宮市社会福祉協議会と共同で運行したボランティアバスによる活動の際に作業をさせていただいたお宅を数カ所訪問し、その後の様子を確認させていただいたり、避難所になっている岡田小学校や薗小学校、あるいは、仮設住宅の建設予定地5カ所にも訪問し、現状を確認すると共に今後の活動についての情報収集を行いました。

岡田小学校では、体育館と教室に避難者が生活されており、ダンボールベットや間仕切りはされていて、校庭ではちょうど素麺とスイカが配られているところでした。避難所本部の職員にお聞きすると、炊き出しは昼間だけ行っており、8月末まではすでに予約で一杯とのことでした。9月以降は学校の再開のため、8月末までに避難者の引越しなどが必要になるようなことをおっしゃっていました。
真備総合公園内にある体育館では、救援物資の集積所となっており、倉敷市職員など行政職員が中心となり、ヤマト運輸などとも提携して必要物資をITでやりとりされていました。
必要な物資は、体育館からまた別の担当者によって真備町内6カ所(呉妹、服部、箭田、川辺、岡田、辻田、)の分館へ車で分配され、被災者は必要な物資を近くの分館へもらいに行くといった流れでした。前回訪問させていただいた岡田地区で、ある男性にお話をお伺いしましたが、水害当日、胸まで水か来ている中で、母親を連れて岡田小学校へ避難。あと5分遅れていたら、命はなかったとのこと。今から考えたら恐ろしいし、なぜ2階に避難しなかったのか後悔しているとおっしゃっていました。バケツに水をためていくよりも早く水位が上がってきた様子をお聞きして、当日の恐怖の中で住民の皆さんの混乱ぶりが目に浮かぶと同時に、避難の大切さ、むずかしさを改めて考えさせられました。

8月19日(日)(3日目の活動)
朝8時過ぎに宿舎を出発。真備町のお宅を訪問させていただきましたが、この日は作業が特にないようでしたので、ご挨拶だけして失礼しました。まび記念病院の前あたりにある「まび地域生活支援センター」を見学。ここも水害で被害を受けていて、営業もされていませんでした。再開の目途もたっていないようでしたが、一方、隣のドラッグストアなどは営業を再開されていて、再開されるお店も少しずつ増えてきているように思いました。その後、総社市の山手公民館に行きました。ここの公民館には、真備町の方々が避難されていて、約100名が避難されているとのことでした。ちょうど派遣で来ていた西宮市職員に、避難所内を案内していただきました。1階の3部屋と2階の多目的ホールに避難者が入っていて、子どもは約15名。子どものフリースペースや洗濯場などもありました。“自由にお取りください”と書かれたダンボールに衣類はたくさん並べてありましたが、すべて古着だそうです。避難所はいつまで続くかまだ倉敷市としての方針がハッキリ決まっていないとのことでした。そして、最後は、柳井原団地(二万)に建設中のトレーラーハウスタイプの仮設団地を訪問しました。ここで大阪大学の稲場研究室チームにお会いしました。ハウスの中を見学させていただきましたが、ベッド、流し台、風呂、トイレなどが完備されていて生活は快適ではないかと思いました。入居は9月上旬の予定で集会所も設置されるとのことですので、交流イベントが実施できないか、これから検討してみたいと思います。

3日間色々な場所を訪問させていただき、また、色々な方々ともお会いさせていただき大変お世話になりました。特に宿泊でお世話になりました金光教の皆様にはお礼申し上げます。引き続き被災者に寄り添った活動を継続していきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。